書籍をスキャナーで読み、データを携帯端末などに取り込んで自前の「電子書籍」を作る動きが個人の間に広がり、これを有料で請け負う業者が増えている。 個人で楽しむだけなら問題ないが、ビジネスにした場合は「著作権法に触れる」として、出版社側は、業者への警告を検討している。業者側は「個人の作業を代行しているだけだ」と反論しており、デジタルデータと電子書籍の普及で、新たな著作権問題として論議を呼びそうだ。 自前の電子書籍を作るには、本の背表紙を切り、1枚ずつスキャナーで読み取ってデータを情報端末「iPad(アイパッド)」などに取り込む。ネット上では「自炊」と呼ばれ、書籍を整理する手段として急速に広まっている。