米Google社が米Intel社,ソニーと共同で開発したテレビ向けのソフトウエア基盤「Google TV」。目指すのは,これまで放送に閉じていたテレビの世界をオープンにすることだ。視聴者が画面の検索窓にキーワードを入力すると,関連したコンテンツが放送,インターネット上の動画,Webサイトなどの中から元の媒体を問わずに横断検索される。放送はコンテンツの一つにすぎない。スマートフォンのように後から機能を追加でき,第三者が開発した「アプリ」も動作可能だ。10年以上前から多くの試みが繰り返されてきた積年の大テーマ「インターネットと放送の融合」を舞台に,テレビが「リビングの王様」の地位を保てるかどうか,メーカーは最後の挑戦に臨む。本連載では,まず全体像を俯瞰(ふかん)した後でソニー製のGoogle TV対応テレビを分解,その中身を明らかにし,今後の流れを読むことにしたい。