防衛省は17日、ソマリア沖の海賊対処活動に派遣されていた海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」(青森・大湊基地)乗組員の男性海士長(21)が、アデン湾沿岸の補給と休養のための寄港地で海水浴中に溺れ死亡したと発表した。寄港地は相手国との関係上明らかにできないとしている。海賊対処で派遣された自衛隊員の死亡は10年6月、ゆうぎり艦内のトイレで3等海曹(当時23歳)が、し尿処理タンクで発生した硫化水素が個室内に逆流して中毒死して以来、2例目。 同省統合幕僚監部によると、海士長は現地時間15日午後0時半ごろ、同僚3人と海水浴中に行方不明になり、3時間半後に捜索中の現地警察官が水中で発見、搬送先の病院で死亡が確認された。【鈴木泰広】