記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 山中伸弥・京大教授や作家の林真理子さんら、新元号の「有識者懇談会」メンバーとされる人々は、4月1日に原案に対して意見を求められる。中国古典や国文学の大権威が、知恵を絞って作成した元号案を判定するのだから大変だ。平安時代以降の改元選考の際には「難陳」と呼ぶ、元号案について一つ一つ意見を述べる議論の場が朝廷にあった。言論の自由も民主主義もない時代に、参加した公卿は官位に関係なく自由に意見を闘わせ、時にはケンカになることもあったという。久禮旦雄・京都産業大准教授に聞いた。 ■「天保」は「一大人只十」だから不可 昭和の大ベストセラー作家・吉川英治の「新・平家物語」には元号を選定するシーンがある。 「天寿はどうでしょう」「いかんなあ。異国の隋朝にも議せられた年号だよ」 「承宝は?」「承は
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 新元号の発表まであとわずか。準備は最終段階に入っており、提出された候補から菅官房長官が3案程度に絞り込み、安倍首相が最終判断するという。ところで安倍首相は、元号案が気に入らなければ、やり直しを命じるのだろうか? 107年前の首相は、学識者の考えた候補を2度も突き返したという。「最後の元老」と呼ばれた西園寺公望(1849~1940)だ。明治・大正・昭和の3代にわたって活躍した。「元号」(文春新書)、「日本年号史大事典」(雄山閣)などを著した所功・モラロジー研究所教授に聞いた。 ■博学な西園寺首相が指揮して「大正」に 第2次西園寺内閣当時、明治天皇は持病が悪化し、1912年(明治45年)7月28日に危篤状態に陥った(崩御は29日深夜)。所教授は「明治期の『皇室典範』や『登極礼』では
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 「我々はすぐに弱気になるのと同様にすぐに調子に乗ってしまう」――。日本のリーダーの言葉ではない。19世紀にドイツ統一を果たした「鉄血宰相」ビスマルク(1815~98)の自国民に対する批評だ。近代国際関係史研究の飯倉章・城西国際大教授は「いつも勝ち過ぎて、うまく負けることができないのがドイツシステム」と指摘する。2018年は第1次世界大戦の終結からちょうど100年。ドイツ帝国は戦場では常に互角以上に戦いながらも、最終的には敗戦国に甘んじた。飯倉教授の「1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか」(文春新書)はドイツシステムの長所と欠陥を探った新刊だ。明治以来、日本はドイツから技術や思想を導入してきた。現代でもドイツと共通点が少なくない日本型組織にも多くのヒントが得られそうだ。 経済も
木村幹(きむら・かん) 神戸大学大学院・国際協力研究科教授、法学博士(京都大学)。1966年大阪府生まれ、京都大学大学院法学研究科博士前期課程修了。専攻は比較政治学、朝鮮半島地域研究。政治的指導者の人物像や時代状況から韓国という国と韓国人を読み解いて見せる。受賞作は『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』(ミネルヴァ書房、第13回アジア・太平洋賞特別賞受賞)と『韓国における「権威主義的」体制の成立』(同、第25回サントリー学芸賞受賞)。一般向け書籍に『朝鮮半島をどう見るか』(集英社新書)、『韓国現代史』(中公新書)がある。最新作の『日韓歴史認識問題とは何か』(ミネルヴァ書房)で第16回 読売・吉野作造賞を受賞した。ホームページはこちら 木村:「日韓関係はべったりとした昔には戻らない」。こう言い続けてきましたが、ようやく政治家や官僚の方々――日本の政策を決める人々に理解してもらえるようにな
1830年代に当時のバイエルン王国(現在のドイツ南部)が金融支援をした際も、ギリシャの借金の返済は滞った。返済を巡る交渉は実に50年間に及んだと学術冊子「バイエルン史」は伝える。ギリシャは借金を約束通りに返さない債務不履行(デフォルト)を重ねてきた。1820年代から1930年代だけで少なくとも計5回のデフォルトがあった。観光以外の産業が育たなかったことに加え、納税の意識に乏しく、財政破綻を繰り
東京都は建設中の都道「環状2号線」のうち新橋―虎ノ門区間が3月29日に開通すると発表した。道路は主に地下を通る本線と広い歩道を備える地上部で構成。地上部の歩道で一部未完成の街路樹の植樹やタイル舗装は来年度中に実施する。道路上に建設中の超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」は5月末に完成する予定だ。開通区間は第1京浜から外堀通りまでの約1.4キロメート
東京地検特捜部は21日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が自身の資産管理会社の損失を移し替えて日産に損害を負わせた疑いが強まったとして、ゴーン元会長を会社法の特別背任容疑で再逮捕し…続き[NEW] ゴーン元会長勾留認めず 異例の判断、海外意識か [有料会員限定] 日産、不正調査を公開へ [有料会員限定]
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