2022年9月16日、中国メディアの時代週報は、インドが小麦に続いてコメの輸出規制令を発動したことを報じた。 記事は、インド政府が9日からパーボイルド米(コメをもみがついたまま蒸して乾燥させたもの)と香り米(バスマティ)を除くコメの各品種に20%の輸出税をかけるとともに、砕け米の輸出を完全に禁止する措置を打ち出したと紹介した。 そして、ウクライナ戦争による世界的な食糧危機の中、世界一のコメ輸出国であるインドは大きな利益を得てきたものの、7月に黒海の穀物輸送回廊が確保されると国際食糧価格が下落してきたこと、インドでは記録的な高温少雨によりコメなど穀物の大幅な生産減が発生しており、かねてより厳しかった国内の食糧問題が一層深刻化したことが背景にあると説明した。 その上で、9日のコメ輸出規制発動によりインド国内の食糧価格は落ち着きを取り戻したとする一方で、インドのコメ輸出業者にとっては災難であると