女性が毎日10人殺される国で 「フェミサイド」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 これは「女性を殺害すること」を意味する言葉だ。1967年に南アフリカ出身の女性活動家、ダイアナ・ラッセルによって生み出された言葉で、ラッセル自身が、「女性であるがために男性によって殺されること」を指すと定義している。
「安倍首相補佐官 海外出張でも公私混同の疑い 厚労省女性幹部とコネクティングルーム宿泊」。『週刊文春』にそう報じられた「厚労省女性幹部」は、2月6日、新型コロナウイルスに関する記者会見に堂々と出てきた。なぜ更迭されないのか。麻酔科医の筒井冨美氏が考察する——。 「公費で京都不倫出張」疑惑の厚生女性官僚がのこのこ出てくるワケ 新型コロナウイルスによる肺炎のニュースが日々、報道されている。 感染者が増える中、厚生労働省は連日会見を開いている。2月6日は「ダイヤモンド・プリンセス号における集団感染」に関する会見があったが、そのニュース映像を見て、筆者は「まさか」と驚いた。 厚労省を代表して会見に登場した女性官僚は、『週刊文春』(2019年12月19日号)で「公費による京都不倫出張」という疑惑を報じられた、大坪寛子厚労大臣官房審議官(52)だったからだ。 2011年に「部下との路チュー写真」を報じ
毎日・世論フォーラムで講演する稲田朋美氏=福岡市中央区で2019年12月19日午後1時55分、田鍋公也撮影 自民党の稲田朋美幹事長代行が、女性議員の割合を増やす方策として、法の下の平等を定めた憲法14条の改正に言及し、与野党に波紋が広がっている。14条改正は自民党がまとめた改憲4項目にも入っておらず、唐突な提案に党内からも否定的な声が相次いだ。 稲田氏は10日、国会内で記者団に「女性の政治家の割合が極めて低い現状をみると、憲法14条を改正してクオータ制を入れることも考えるべきではないか」と「私見」を述べた。クオータ制は議席や候補者の一定割合を女性にする制度だ。8日の兵庫県宝塚市での講演では「政治家に女性が少なすぎるため、民主主義がゆがんでいる。14条に男女不平等を解消するとの責務を加えたい」と述べていた。 稲田氏は、フランスで政党の候補者数を男女同数とするよう義務付ける「パリテ法」の制定前
お嬢さん(字幕版) 発売日: 2017/08/21 メディア: Prime Video タイトル通り、「虐げられた女性同士が連帯して男性社会に復讐する映画」というものが世の中にはいくつか存在しており、私はそれが苦手だ。その理由は、端的に言ってしまうと、私が男性であり復讐する側の女性にあまり共感できず復讐される側の男性に同情してしまう、という面も否定できないかもしれない…。しかし、「女性同士が連帯して男性に復讐」系の物語には、それ特有の「安直さ」や審美的な欠点を感じることも多い。なんとか言語化してみよう。 私がここで特に念頭に置いているのは、たとえば2016年の韓国映画『お嬢さん』であり、2019年のNetflixオリジナル映画『パーフェクション』である。この2作の内容はよく似ている…というか、はっきり言ってしまうと『パーフェクション』は劣化版『お嬢さん』だ。『お嬢さん』は物語の展開は先を読
高橋しょうご @Shogo_tkhs こちらのツイートに対する私の意見のまとめになります。私がマンスプレイニングしたという誤解も広がっていますが、記事をご覧頂ければと思います。 「20世紀初めのフェミニスト」は過激であったのか。 〜6カ国の女性参政権運動から見る「穏健か過激か」の考察〜shogotakahashi.hatenadiary.com/entry/2020/02/… twitter.com/Cristoforou/st… 2020-02-11 20:18:05 saebou @Cristoforou 冗談でしょ、20世紀初めのフェミニストって女性参政権を訴えるために郵便ポストに火つけたり競馬場で自殺したりしてて、それを男性が逮捕して収監し、刑務所で女性がハンストやったら強制給餌して虐待してたんだけど。今のフェミニストなんてサフラジェットよりずっと平和的ですよ。 twitter.c
ガブリエル・マツネフ Photo: Eric Fougere / VIP Images / Corbis / Getty Images フランスではいま、1冊の小説が話題となっている。2019年1月2日に発売されたヴァネッサ・スプリンゴラの『合意』(未邦訳)だ。 作者のスプリンゴラは、現在47歳の編集者。本書は、14歳から数年間にわたって、当時50代の作家ガブリエル・マツネフと性的関係を持っていた経験を告白した内容だ。当時、マツネフはふたりの関係を小説にたびたび描いてきたが、本書はその関係をスプリンゴラの視点から語り直したものだ。 スプリンゴラは、ふたりの間には支配関係があったことを明らかにすると同時に、長年マツネフの小児性愛を見過ごしてきた出版界の姿勢についても批判している。 フランスをはじめとする複数のメディアが大きく報じている。 13歳の時から始まった 出版社のホームページやフランス
記事:筑摩書房 original image: asiandelight / stock.adobe.com 書籍情報はこちら 『源氏物語』には、とくに主人公の源氏の場合、当時のまともな恋や結婚の形というのがきわめて少ない。 平安貴族のまともな恋や結婚とは、まず男が、女房などの噂話から、これぞと思う女がいた場合、「垣間見」といって、あらかじめ先方の女の召使や乳母や母親と話をつけて、垣根のすき間などから女を覗き見させてもらう。女の側でも、あるていど容姿を知っておいてもらったほうが、セックスしてから別れを迎えるより傷が少ないので、垣間見用に垣根の穴などを用意していたほどだ。そうして「好みの女」となれば、男のほうから恋文を出す。一回くらい返事がなくても、めげずに文を送り続ける。女側でも、男の文面はもちろん、筆跡や紙、文の使いなどから相手のセンスを推しはかり、嫌ならそのまま返事を出さなければいいし
BBCの司会者サミラ・アーメッド氏が、男女平等な給与を求めてBBCを相手に雇用審判所に訴えを起こし、同審判所は10日、アーメッド氏の主張を認める判断を示した。 視聴者の反応を受けながら進行する番組「ニュースウオッチ」の司会者をつとめるアーメッド氏は、自らの給与が、別の番組「ポインツ・オヴ・ヴュー」の司会者であるジェレミー・ヴァイン氏の給与と比べ、70万ポンド(約1億円)少ないと主張していた。
今年はSTEM(“Science, Technology, Engineering and Mathematics”、つまり科学、技術、工学、数学の頭文字をとった言葉)分野におけるジェンダーギャップをなくすための活動をしようという動きがあります。 今回の連載では、STEMに関係する「コンピュータと女性の労働」をテーマに、2016年に作られ、2017年に公開された映画『ドリーム』と、1957年の『デスク・セット』を紹介します。 『ドリーム』の計算手たち セオドア・メルフィが監督した映画『ドリーム』は1960年代にNASAのラングリー研究所で働いていたアフリカ系アメリカ人女性であるキャサリン・ゴーブル・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンの業績を描いた作品です。 こうした女性たちは実は「コンピュータ」、つまり「計算手」と呼ばれていました。つまり、今だと機械のコンピュータがやって
文 CDB 学生時代から映画鑑賞を始め、社会人になった現在でも年間で約100作品鑑賞しているブロガーのCDBさん。いろいろな職場で働く中で、CDBさんは「重要なポジションに就く、表立って評価されてもおかしくない人々がさまざまな事情によって影に隠れてしまう様子」を見てきたのだそう。その構図は、一般的な職場だけでなく、映画制作の中でもあるのでは……と語ります。 そこで今回は、映画作品に関わったクリエイターに注目し、CDBさん独自の目線でくわしく語っていただきました。 ***『Hidden Figures』という映画がある。日本では『ドリーム』という邦題で公開された、60年代のNASAをテーマにした黒人女性スタッフたちの物語だ。『Hidden Figures』(隠された人たち)という原題には、アメリカの威信をかけた有人宇宙飛行、マーキュリー計画に関わる重要な仕事をしながら歴史の表面に出ることがな
スイスの国際機関が、社会進出をめぐる各国の男女格差について調査した結果を発表し、各国で女性の政治参画が進む中、日本は依然として政治や経済の分野で大きな格差があるとして、153か国中、過去最低の121位になりました。 17日、ことしの報告書が発表され、対象となった153か国のうち、 ▽男女格差が最も少ないのは11年連続でアイスランド、 ▽2位がノルウェー、 ▽3位がフィンランド、 ▽4位がスウェーデンで、例年どおり、北欧の国々が上位を占めました。 また、各国で女性の政治参画が進み、このうち、 ▽スペインが去年より順位を21位上げて8位に、 ▽エチオピアが順位を35位上げて82位になりました。 一方で、日本は国会議員や企業の管理職などになる女性の割合が依然として低いとして、去年よりも11位順位を下げて、過去最低の121位と評価されました。 特に政治の分野で女性が占める割合の世界平均は下院議員で
皆さんはシンデレラの話はお好きですか? シンデレラというと、1950年のアニメ映画『シンデレラ』を想像する人が多いと思います。お城に素敵なドレス、舞踏会、王子様との結婚……という内容は女の子の憧れをかきたてる内容で、とても人気があります。 一方でこの映画は、題名を聞いただけでうんざりするという人がいるくらい、嫌われている作品でもあります。大人しく受動的なヒロイン像、結婚が女性の幸せの全てであるかのような展開、意地悪で可愛くない義理の姉たちの容姿差別的な描き方などは「ディズニープリンセスの中でも最も退行的なファンタジー」だと厳しく批判されてきました。ディズニーはおそらくこうした批判に答えるべく、2015年にケネス・ブラナーを監督に、リリー・ジェームズやケイト・ブランシェットなど女性に人気のある女優をキャストに迎えて実写版を作りましたが、新解釈が加えられているにもかかわらず、それでも古くさいと
実際に「乳袋」ができるブランドはあるか 日赤とのコラボキャンペーンで、新宿の献血センターなどに貼られていた「宇崎ちゃんは遊びたい!」のポスター。これに描かれていた、作品のヒロイン宇崎花の造形が「環境型セクハラではないか」「乳袋が性的に誇張されており卑猥である」などとTwitterで騒がれている。 こうしたアニメやマンガ(以下、二次元)のキャラの造形は今までも何度も問題になっているが、今回注目されたのは「乳袋」と言われる表現である。 「乳袋」とは、マンガで巨乳キャラクターを描く際に、巨乳の全裸女性のボディラインどおりに服が存在するかのように描く表現手法である。服を着ているのにもかかわらず、胸の形、特に胸の谷間や下乳のラインが、ビキニでも着ているかのようにハッキリと見えるのが特徴である。 問題になった宇崎ちゃんのポスターの絵も乳袋であると言える。当然、現実の服では、そのような状態はありえないか
Wearing glasses at work has become an emotive topic in Japan following reports that some firms have told female employees to remove them. Several local news outlets said some companies had "banned" eyewear for female employees for various reasons. Among them, some retail chains reportedly said glasses-wearing shop assistants gave a "cold impression".
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