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ブックマーク / www1.odn.ne.jp (6)

  • NHKスペシャル「ワーキングプアIII 解決への道」の感想

    NHKスペシャル「ワーキングプアIII 解決への道」の感想 ※NHKスペシャル「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」の感想こはちら ※NHKスペシャル「ワーキングプア 努力すれば抜け出せますか」の感想こはちら 07年12月15日放映のNHKスペシャル「ワーキングプアIII 解決への道」を見た。「海外のワーキングプアについて報道するらしい」という話を聞いていたから、「ああ、日の話はだいたいやっちゃったので、『海外でも広がっていますよ』『海外ではこうしてますよ』みたいなやつかな」というヌルい想像をしていたのだが、「ワーキングプアI」と「II」をつくったスタッフの力を甘くみすぎていた。 そのような、学生のレポートみてえなボケた一般論ではなかった。 日のワーキングプア問題がいきつく先が予想や推測の中ではなく、すでに「海外」という現実の中に存在しているということ、そして、日のワーキ

  • 武富健治『鈴木先生』→『鈴木先生』3巻の「解説」を書きました

    武富健治『鈴木先生』 ※ネタバレがあります ※『鈴木先生』3巻の「解説」を書きました 「その苗字が示す通り、鈴木先生はごく普通の人であり、ごく普通の人が、まるで『神』かその使徒であるような聖人君子として理想の教師像に気で向き合ったとき、どのような苦悩になるのか、この作品は見事に描き出している」(宮大人/毎日新聞夕刊06年10月31日付「マンガの居場所」)。 1巻が出て読んだとき、すでにネットでは話題になっていた。 面白い作品だとは思ったが、ネット評が「絶賛」にちかいものばかりだったのには違和感が残った。漫棚通信ブログ版が1巻について「この作品、フツーに、まじめに、リアルを描いてるだけに見えます」と淡々とした評価を書いたのに、親近感を覚えた。 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/index.html まず、ぼくが1巻のさ

    white_cake
    white_cake 2007/03/12
    ここ数日『鈴木先生』の書評をネットで探していたところで、これを読んだらすごくすっきりした。
  • NHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか」の感想

    2006年12月10日放映のNHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか」は、前作「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」の第2弾。 非常に戦闘的な、言い換えると論争的な中身だった。 前作はワーキングプア(働く貧困層。生活保護水準以下ととりあえず規定されている)の実態とそれを生み出す構造を描いた。これにたいして、「II」はもちろん引き続きワーキングプアの実態を描くのだが(前作に1400通もの反響があり、キャスターの鎌田自身も未曾有の経験だという)、サブタイトルにあるように「努力すれば抜け出せる」という議論に、ルポを通して反論している。 「努力すれば抜け出せますか」という疑問、そして反語として。 「ワーキングプアといっても、努力すれば抜け出せるではないか」――これは自己責任論にもとづく最も有力な議論である。実際にインターネット上でも前作への反響としてこのような議論

    white_cake
    white_cake 2006/12/23
    適切なまとめ。読んでいて胸が痛くなる。本当にこの国はこのままでいいのか……。
  • かがみふみを『ちまちま』 (紙屋研究所)

    かがみふみを『ちまちま』 ぼくの中学から高校時代にかけてのマスターベーションの妄想のなかでは――とそんなもの聞きたくない人は、早めにページを閉じてほしい。 マスターベーションをしなくても、夜寝るとき布団に入ってえんえんと妄想していたもののなかでは、セックスをすることを想像するのが一番興奮したことは言う間でもない。(正確には「性器結合」については想像ができなかったし、そもそも女性器の描写に嫌悪感があった。高校生のときアダルトビデオを見てもその種のシーンが出てくると早回ししていた。) そうした妄想については「ストーリー」をはじめから組み立てている。しかし、そうすると、妄想でセックスまでに自然な(自分的に無理のない)シチュエーションを頭の中で構築するのに、もんんんんんんんんのすごい詳細な手続きが必要になった(星里もちるの漫画のように)。セックスや裸などの身体的欲望へいきつくのはかなり稀で、その前

    white_cake
    white_cake 2006/07/24
    確かにこの手繋ぎシーン、自分も読んでて盛り上がりそうです。『ちまちま』超読みたい。買ってしまいそう。
  • 人気作品に法則ってあるの?(清水文化の私設ホームページ)

    もくじに戻る 初稿:2001/4/26(最初に書いた時から、1年も放ってましたね) 新規:2002/3/29 追記:2002/5/08 …電機メーカーの年収に関して 補注:2002/11/29 気象精霊記よりもあんてぃ〜くシリーズの人気が高いらしい。この状況を不思議に感じている読者が多いようですね。そこで、ちょっと人気って何なのか、作者が日ごろ感じていることをダラダラと書いてみたいと思います。 人気作品って何!? 作家という仕事をしていると、つい人気って何だろうかと考える時があります。 話題になっているが、拙著より売り上げ部数が少ないと知った時。逆にまったく話題になっていないが、拙著の何倍もの売れていると知った時。そんな時に世間に流れている評判と売り上げのズレを強く感じて、人気って何だろうかと考えてしまいます。 広告が人気の火付け役? 何度も広告が打たれて、見る間に売り上げを伸ばす小説

  • 朔ユキ蔵『ハクバノ王子サマ』

    朔ユキ蔵『ハクバノ王子サマ』 ※若干ネタバレがあります。 奴隷のように働かされるサラリーマンをやめて、私立の女子高校の教師として再就職した25歳の小津晃太朗が主人公。小津には、高校に勤めたのにあわせて外国に1年間行ってしまったカオリという、美人(らしい)婚約者がいる。 前作『つゆダク』で女性タレントの「セックス係」の話を描いた朔ユキ蔵なら、当然女子高生とヤりまくる話かと思いきや、冒頭、入学式の舞台で小津は「私は元来年下の女性に全く興味がないのです。ご心配には及びません」と全生徒・教師・父兄の前で宣言をするのだ。 話の焦点は、小津の指導教官である、クラス担任の原多香子との関係にうつる。 原は、「今年32歳 独身のフリーで 七つ年上」である。上原多香子に心持ち似せた美人で、職場でのクールさや品格から、生徒に「タカコサマ」などと呼ばれている。しかし、その職場での顔と別に、独りになったときや同僚同

    white_cake
    white_cake 2006/02/12
    タカコサマは本当にいい……と思う気持ちって自己愛に近いの? 誰が不幸せになってもタカコサマには幸せになって欲しいと願う昼下がり。
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