バイオパークの人気者「モモ」はいまやりっぱなカバに育ちましたが、日本で初めての人工哺育で育ち、はじめは水をこわがって「泳げないカバ」なんて呼ばれていました。 これは「泳げなかったカバ」のれきしです。 生まれたときの体重は32kg、体長80cm。 カバは水中出産が普通ですが、母親ノンノンは水温が低かったためか、陸上(沼地)でモモを生みました。このため、思うように身動きがとれないモモは、お母さんのお乳も飲めずに、そのまま夜になってしまい、気温も下がり、仮死状態になってしまいました。そこで飼育係はモモを取り上げ、なんとか体力を回復させ2日後に母親に返してみましたが、もうお母さんはモモのことを忘れていました。 こうして、日本には成功例のないカバの人工哺育がはじまりました。