格安スマホ市場の競争を巡り、KDDI(au)とソフトバンクが展開するサブブランドへの不満がMVNO(仮想移動体通信事業者)の間で噴出している。KDDI系の「UQ mobile」とソフトバンク系の「Y!mobile」は派手な広告宣伝を展開するだけでなく、米アップルの「iPhone」も取り扱う。通信の実効速度は携帯電話大手並みに速く、テザリングも制約なしで使える。 一部報道によると、総務省はMVNOの不満を受け、競争の公平性などについて考え方をまとめるという。もっとも、抜本的な解消は難しいとする見方が一般的だ。 「UQ mobileを優遇した事実はない」と胸を張るKDDI MVNOの不満は、総務省が2016年10~11月に開いた有識者会議(モバイルサービスの提供条件・端末に関するフォローアップ会合)でも出ていた。「MNO(大手携帯電話事業者)の子会社やサブブランドはMVNOが成し得ないような料