胸が張り裂けそうになって、どうしていいかわからなくなりました。 もう何日も、あの人のことを考えています。兆候はありました。自分でも気づいていました。あの人のことを考えると、気持ちが浮き浮きすることに。でも、それは恋ではなかったはずです。それが、気がついてみれば、わたしの目はあの人のことを追い、あの人の言葉一つ一つに一喜一憂し、声の調子に舞い上がるようになっていました。 あの人に恋をしてしまいました。 この気持ちを胸の奥にしまってしまおうとも思いました。でも、苦しくて苦しくて、そんなことはとてもできそうになりません。幾晩もの眠れない夜を過ごしたあとに、わたしはあの人に自分の気持ちを告げようと決めました。 わたしだって女の子です。できることなら、告げた言葉は報われて欲しいと願います。そのためにはあの人に少しでも自分の気持ちが伝わるようにしなければなりません。もう少し言えば、あからさま過ぎる気も