* こんちは。ライターのチルドです。 僕は20代のころから働くのがイヤでした。夜更かしの次の日、眠たい目をこすりながら満員電車に乗るのは耐えがたい苦痛です。 寒い冬の日に、なにが悲しくて布団から出るのでしょう。うだるような夏の日に屋外で汗を流すと、クーラーで快適に過ごしている室内の人間が憎くてたまりませんでした。 無能な上司や、意味不明な部下。心底ウンザリしました。社内のくだらない人間関係にはヘドが出ました。 なぜ自分がこんなことをしなければならないのだろう。なんで自分ばかりこんな目にあうんだ。みんな金の亡者だ。低能ばかりだ。 辞めたい。もう辞めたい。 僕はそんな、醜く屈折した思いを五臓六腑に充満させて、40年の歳月を歩んできたのです。 photo by Nastya Birdy 転機 ところが、最近になって、仕事にあまり苦痛を感じなくなったのです。それどころか、ちょっと喜びまで覚えるよう