ロボットが形状や温度で人だと認識できるか試験した 施設で夜間の見回りをするロボットの実証試験が、社会福祉法人天竜厚生会(静岡県、山本たつ子理事長)で、今月末まで行われている。建物内を自走しながら徘徊はいかい者や転倒者を検知し、呼吸の状態から体調の異常を判断して職員に知らせる機能を搭載しているのが特徴だ。 ロボットは、来年4月の事業化に合わせて開発協力した同会に導入することが決まっており、夜間配置職員に対する負担軽減が期待される。 試験は、開発を手掛けた神奈川工科大の三枝亮准教授を中心に、同会の障害者支援施設「厚生寮」で7月31日から8月31日まで行われている。 試験では、倒れている人に対して、搭載した複数のカメラを使って形状と温度を計測。人だと認識できるか、胸部の動きで呼吸の異常を判断できるかといった項目をチェックした。 ロボットは、障害者施設のほか、高齢者施設や病院などへの導入を想定して