医業停止の行政処分を受けたのに患者を診療したとして、千葉県警は7日午前、千葉県市原市千種2丁目の「高岡西洋医学東亜医学医院」の理事長で医師の高岡典子容疑者(57)ら2人を医師法違反容疑で逮捕した。2人は容疑を否認しているという。捜査関係者への取材で分かった。 ほかに逮捕されたのは、高岡容疑者の夫で同院に併設された鍼灸(しんきゅう)院を経営する高岡利昌容疑者(60)。 捜査関係者によると、2人は共謀して、典子容疑者が国から医業停止の行政処分を受けていた2016年6月上旬~11月下旬、のべ約70人の患者にX線撮影や注射を打つなどの医療行為をした疑いがある。典子容疑者が患者を診て、利昌容疑者が報酬などを管理していたという。県警は利昌容疑者が実質的な経営者だったとみている。県警は診療報酬を不正に受け取ったとみて、詐欺容疑も視野に入れて捜査を進めている。 典子容疑者は15年、診療報酬…