「最近のビートたけしはつまらない」「喋らなくなった」だって? おいおい、ちょっと待ってくれ──ビートたけしは自身の現状をどう分析しているのか。トップを走り続けている自負、そして芸人としての理想像……最新刊『弔辞』で明かした「本音」とは? 「芸人・ビートたけし」について 最近、「たけしはテレビで喋らなくなった」って言われる。 違うんだよ。俺、収録ではよく喋ってるんだ。 だけど、テレビ局が意識的に録画を増やしていて、ちょっと放送するとヤバそうなコメントは局のほうで判断して事前に外してるんだ。だから面白いことをずいぶん喋ったつもりなのに実際の番組では無口に見えてしまう。 俺はラジオやテレビで何十年もかけて「たけしは毒吐いても仕方ない」っていうイメージを視聴者に植えつけていったっていう自信があるんで、自分の発言に文句を言われても「悪いですか、それ」って平気で言い返すし、最近では文句を言われたことも
学研プラス(Gakken)が生み出す、数々の個性的で魅力的な商品・サービス。その背景にあるのはクリエイターたちの情熱。学研プラス公式ブログでは、ヒットメーカーたちのモノづくりに挑む姿を、インサイドストーリーズとして紹介していきます。第1回は、「超人図鑑」をプロデュースした編集者 芳賀靖彦の『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』です。今回はその後編になります。(前編はこちらから) “熱中少年”が出会った二つの本 芳賀が小学校低学年のころ、夢中になっていたのは、近所で採れる昆虫たちだった。カブトムシやクワガタ、セミにバッタ。個性あふれる形と色。どの昆虫も見ているだけで楽しかった。 ある日、昆虫好きの芳賀に、両親は1冊の本をプレゼントした。 「それが『学研の図鑑 昆虫』でした。分厚い図鑑を手にしたときのずっしりとした感触と喜びは、いまもはっきりと記憶に残っていますね。その後も何冊か「学研の図鑑」を買
学研プラス(Gakken)が生み出す、数々の個性的で魅力的な商品・サービス。その背景にあるのはクリエイターたちの情熱だ。学研プラス公式ブログでは、ヒットメーカーたちのモノづくりに挑む姿を、「インサイド・ストーリー」として紹介していきます。第1回は、出版社の枠を越えた異色のコラボ作をプロデュースした、編集者 芳賀靖彦の『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』です。 “奇跡”のコラボ図鑑が異例の大ヒット作に 『キン肉マン』が1979年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載を開始して今年で40年。そして『学研の図鑑』も来年で創刊50年という節目を迎える。この両者による強力なコラボで、2019年、これまでにない図鑑が誕生した。『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』である。 かつては多くの家庭で読まれていた子ども向け学習図鑑だが、近年では、定番タイトルの初版部数は、よくて3万部ほどといわれている。 しかし本作
こんにちは。「少年ジャンプ+」のモミーです。 今回は、デジタル時代にどう「漫画雑誌」をアップデートしようとしたかというテーマで、具体的な施策や現況を書いてみます。 先日Twitterにて「noteで読みたいお題」のアンケートをとったら「もっと少年ジャンプ+について読みたい」という声が1番でした。 実は僕は「少年ジャンプ+」は、あの「アプリ」だけを指すと思っていません。 広義では「ヒット作創出のサイクル生成」を目指した一大プロジェクトなんです。 ということで「少年ジャンプ+」というプロジェクトの現況を僕の目線で紹介してみます。 既存メディアのデジタル時代の生存戦略の一つの例として、よろしければご覧ください。 ■漫画雑誌の4つの機能とは前提として、僕の考える漫画雑誌の果たしてきた役割について整理してみます。 そもそも、漫画編集は基本「ヒット作品を生み出す」のが目標です。 それは「漫画雑誌の機能
僕が最初に小説を書きはじめた2000年前後の頃は、まだ小説家になろうは存在していなくて、ネット上には今から思えば小規模なコミュニティがいくつかあるだけでした。 現在残っているのは、『作家でごはん』と、実は小説投稿サイトとしては『小説家になろう』より古い『魔法のiらんど』が日記帳サイトとしてコミュニティの中核になっていたぐらいでしょうか。 作家志望者の中に、ネット経由でデビューという意識はなく、ほぼ公募か持ち込みというのがスタンダードなルートと認知されていました。この頃の作家志望さんは、編集部や下読みさんたちを超えるべき壁と見なしていて、あまり読者の事は見ていなかった気がします。 ところが、僕が筆を置いている間に『小説家になろう』が出現し、世界は一変していました。 新たにネット経由というデビュー経路が出来上がったためでしょう。小説家志望者が急増し、それに伴って多彩な才能が小説家志望者界に流入
取引先や職場の同僚・上司などと仕事をする上で悩みのタネになりやすい「人間関係」。特に「信頼しあえる関係」を築けるかどうかは、仕事のやりやすさにも直結します。しかし、もともとは他人である仕事相手と信頼関係を築くにはどうすればよいのでしょうか。 そこで今回は、フリーのマンガ編集者として志村貴子さんや渡辺ペコさん、中村明日美子さんらの作品を担当する上村晶さんに「信頼関係を築くためのヒント」を伺いました。 上村さんは太田出版で雑誌『マンガ・エロティクス・エフ』の編集長を務めたのちに独立。現在は作家と一緒に企画を立て、その作品にマッチしそうな編集部に持ち込むという、業界でも珍しいスタイルを確立されています。多忙な作家たちと確かな信頼関係を築きつつ、取引先である出版社やメディアとも円滑にコミュニケーションをとる上村さんは、どう「信頼関係」を築いているのでしょうか。 ※取材はリモートで実施しました 人見
「満員電車は東京名物ともいうべきものだが、甘く見てはいけない」 「何も買わずに我慢できるなら買い物代はゼロ。しかし、東京には誘惑が多い。(中略)予算オーバーしてまで買うべきものかどうか熟考しよう」 子どもじゃないんだからわかってるよ、と思うだろうか。 ではこれはどうだろう。 「丸ノ内線 路線の色はイギリスのたばこの箱に使われていたレッド」 「有楽町線 路線の色は、都心のオフィス街などをイメージしたゴールド」 「南北線 路線の色は、沿線に点在する日本庭園をイメージしたエメラルド」 丸ノ内線がおしゃれすぎる。そして有楽町線を黄土色の路線と呼んでいてごめんなさい。 「経験したことのないスピードで部数が」 こんな東京のあれこれが詰まった本、『地球の歩き方 東京』が今売れている。ご存知の方も多いだろうが、『地球の歩き方』は圧倒的な情報量が特徴の海外旅行用ガイドブックシリーズ。海外旅行者のバイブルとも
岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」 「新書」という出版形態の創始である岩波新書は、1938年の創刊以来、一貫して「現代人の現代的教養」を目的として編まれてきた。また、いかなる時代にあっても、広い世界的観点や批判的精神を持つことが大事なのだと、強く読者にうったえかけてきた。たとえばこの夏(7月)、緊急出版された『コロナ後の世界を生きる――私たちの提言』(村上陽一郎編)などは、そうした岩波新書の編集理念を象徴した1冊だったと言える。そこで今回は、同編集部の編集長・𠮷田裕氏に、出版不況、そして、戦時中や戦後、あるいは震災直後などとはまた違う形の“先行きが見えない時代”であるいま、岩波新書は読者にとってどういう存在であるべきなのかを語ってもらった。(島田一志)【記事最終ページにて岩波新書編集部の書棚、そして岩波書店の出版
2010年と2020年のライトノベル市場を比べると、読者年齢の上昇が指摘できる。 かつては「中高生向け」と言われていたが、今は「中高生向け」とくに「中学生にも支持される」作品は限られている。 この10年でラノベ市場に何が起こったのか。 2010年と2020年ではライトノベルと呼んで指し示されるものが変化した 2010年にすでにその変化の萌芽はあった。 柳内たくみ『ゲート 自衛隊彼の地で斯く戦えり』(アルファポリス) この年、柳内たくみ『ゲート 自衛隊彼の地で斯く戦えり』(アルファポリス)と悪ノP_mothy『悪ノ娘 黄のクロアテュール』(PHP研究所)がソフトカバーで刊行されている。 前者は小説投稿・閲覧を目的としたスレッド式掲示板サイト(5ちゃんねる=当時の2ちゃんねると同系のスタイルの交流サイト)であるアルカディアに書かれたものを書籍化した本。 後者はボーカロイド楽曲を原作とする小説、
「年間1000万円をお渡ししますから、好きなゲームを創りませんか?」 この魅力的なキャッチコピーは、『群像』や『週刊少年マガジン』で知られる講談社が立ち上げたプロジェクト「講談社ゲームクリエイターズラボ」によるものだ。しかも、その開発支援金に加えて、「成果物の権利は開発者へ帰属する」という太っ腹な仕組みとなっている。 インディーゲームクリエイター、もしくはゲームのアイディアはあるのにと悩む人にとっては、この言葉はまさに夢のような話。その情報はが瞬く間に拡散され、SNSでも話題をよく見かけるようになった。 講談社が年間で最⼤1000万円を支給するインディーゲーム開発者の支援プロジェクトを立ち上げ。9月15日より第1弾のメンバー募集を開始 しかし、疑問に思うことが多くあるはずだ。なぜ大手出版社である講談社がゲームを、しかもインディーゲームを支援するのか。漫画や小説などゲーム業界外の人々が、どの
『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」 2020年2月号が創刊60周年記念号となった「SFマガジン」を発行する早川書房は今年、ハヤカワ文庫創刊50周年を迎え、「ミステリマガジン」9月号、「SFマガジン」10月号でそれぞれ記念特集を組んだ。 長年、SFにかかわり、現在では国内と翻訳の編集部全体を統括する立場の塩澤快浩氏(早川書房事業本部副本部長兼編集統括部長兼SFマガジン編集長)にジャンルの専門誌である「SFマガジン」の歩み、SFの過去と現在について訊いた。(9月15日取材/円堂都司昭) 「SFマガジン」の仕事を始めてからSFを読み始める ――早川書房へ入社する前は、SFに興味がなかったそうですね。 塩澤:高校の頃から翻訳もののハードボイルド、冒険小説を読み始めました。大学時代もそういうものばかり読んで就職活動はほとんど
福島県の西部、新潟との県境にある只見町に一風変わった本屋があるのをご存知だろうか。 店の名前は「たもかく本の街」。 いわゆる新刊本を扱う店ではなく、古書店だ。 1994年に開業して以来、まもなく25年。 膨大な蔵書は、その数なんと約150万冊。 これは都内の大型書店が抱える在庫数をはるかにしのぐ数という。 控えめに言っても「日本一」。 そんな本屋がなぜ、人口5,000人にも満たない、冬ともなれば3メートルを超す雪が降る日本有数の豪雪地帯で四半世紀も営業しているのか。 代表の吉津耕一さんに話を聞いた。 「たもかく本の街」誕生までの前日譚 ログハウス風の建物がいくつも並ぶ。中には本がぎっしり 「最初は木工所としてはじまりました。しかし、当時(おそよ40年前)は木材が海外からどんどん輸入されはじめたころで、木工所がどんどんつぶれていた時代。それでもうちは後からはじめたのでやめたくなかったんですよ
2000年、バブルがはじけ切って就職氷河期が始まった頃。 ぼくは大学生をやっていた。 就職協定というものがあって、学生は就職活動するのは4年生、関西では4回生と呼んだけど、になってからね、と言われていたのが突然、ぼくが3回生になった途端、はい今から就職活動です!と叫ばれて、何かその真似ごとみたいなのはしたけれど、そもそも求人は少ないし、その少ない求人の中でたいしてやる気のない学生を採用するような会社はもちろんないし、結果ぼくはスムーズにニートになることに。 しかし、大学卒業直後のニートとは大学時代のゴロゴロした生活から大学を抜いたものでしかなくて、ぼくの大学生活とは本と漫画と麻雀とバンドとバイトと単位でできていたから、バンドもバイトも辞めたぼくは、仕事もないんだからバイトは続けろよとはすごく思うのだけれど上手いことできているのかどうか卒業を控えて家族経営だったバイト先が家族ごと夜逃げして潰
週に三回は書くと言って即一週間ぶっちぎることになんの良心的呵責も持たなくなった久保内ですけど。 なろう系の小説については編集サイドにいたのがもう5年前くらいの話なので、そのころの知識から大きくアップデートできていないことをまずはお断りしておいて。大きく違うところがあったら各自指摘してください。 なろう系の小説の商業化ですが、レーベル数や、作品ごとの販売価格が出そろい、当時は累計5-6万ポイントになったあたりで数社からのオファーが来るような状態でした。今はもうちょっと低いかもしれない。 また、販売実績を睨むと、小説としてみた場合、一冊あたりの売り上げが落ちてはいて、それだけなろう系小説の商業化がありふれたものになったことがうかがえます。しかし、出版点数自体はすでに一定の地位を占めており、なろう系レーベルにほぼ鞍替えしたと言っていいような老舗レーベルなどを見るにつけ、一点当たりの出版部数が減っ
日本の芸道の世界における修業段階を表す言葉「守破離」。師から型を学ぶ「守」、他派にも学び心技を磨く「破」、独り立ちして自己流を確立させる「離」――以上のステップを修業者の行動様式と位置付けたものだが、これは現代を生きる我々の仕事にも当てはまるであろう。 新連載「スペシャリストたちの美意識」は、「離」の局面に入り業界や文化を発展させるプロフェッショナルたちの、卓越した仕事ぶりを支える美意識に迫る。 初回に登場するのは辞書編纂(へんさん)者・飯間浩明。日常の中で生まれては消えていく無数の言葉たちをすくい取り、短く表現された語釈(言葉の説明)を添え、片手で持てる辞書の中に収めていく。「時代を映す鏡」ともいえる辞書を編纂する上での、飯間の美意識とは――。(敬称略) <プロフィール> 飯間浩明(いいま・ひろあき) 国語辞典編纂者。 1967年、香川県高松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。同大学院文学
COMIC Interview 芳文社創立70周年を迎えて。「まんがタイムきらら」編集長が考える“これからの日常系”の形 2020.08.28 2020年、芳文社が創立70周年を迎えた。日本初の週刊マンガ誌「週刊漫画TIMES」、日本初の4コマ専門誌「まんがタイム」など、他社に先がけて新しいジャンルの雑誌を生み出し、マンガ業界の中で存在感を示してきた同社。特に2002年に創刊された「まんがタイムきらら」は、日本国内のみならず海外にもファンが多い「日常系」作品群の源流にもなっている。 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、かつての「当たり前の日常」はもはや過去のものになろうとしている。70周年の節目を迎え、芳文社はこれからの時代にどのように対応していくのか。「新しい生活様式」という言葉も使われるようになった今、日常の尊さを読者に伝えてきたきららが果たすべき役割とは何か。まんがタイムきらら系列
複数のSNSやWebサービスをいち早く活用し、多くの読者から支持を集めている出版社がある。早川書房だ。Twitter公式アカウントのフォロワー数は7万、Facebook公式アカウントは約6000、そして2016年にスタートした「Hayakawa Books & Magazines(β)」は約6万7000ものフォロワーを持っている。 特に最後に挙げたHayakawa Books & Magazines(β)は、独立した1つのWebメディアのようでありながら、コンテンツ配信サービス「note」を使っていることも話題となった。そんな「Hayakawa Books & Magazines(β)」を立ち上げた経緯やnoteを使っている理由、そして新型コロナウイルスの影響下のなかで、これからの出版ビジネスにおけるデジタル戦略はどう変わるのか、株式会社早川書房 執行役員 山口晶氏に聞いた。 早川書房 執
2000年代、『月姫』、『ひぐらしのなく頃』といった作品が同人ゲームから出てきた。これは衝撃だった。更に商業作ともなっていく様は更に驚愕だ。 その上、同人でありながら二次創作まで盛んであり、1ジャンルを築いていった。 本当に恐ろしいことである。 同人という、個人から始まった作品が市場で大きなムーブメントを生んだのだから。 最近だと、同人エロCG集ではあるが『搾精病棟』もヒットしたことで騒ぎとなり、その利権を獲得しようと企業が名乗りを上げたことは話題に新しい。 そんな中、Web小説も負けてはいないが、その切っ掛けは書籍化頼りになっていることが多い。 先の例からも個人でも大きなコンテンツを作り出せるハズなのに。事実、『ソードアート・オンライン』もWeb小説であり、ネットに掲載されたいた当時から好評だったと聞く。むしろ、好評だったからこそ、作家デビューを機に出版社が書籍化をオファーした作品である
どうも、最近自己啓発づいている久保内ですけれども。 ちょうどライター関連でこの記事が話題になっているので、自分もいっちょ噛みしようとおもっていたところ、ちょうどいい具合にマシュマロが来たのでこれ幸いに書いてみようと思います。 「雑誌に連載を持つ著者だけど、もう限界かもしれない」 10年選手、雑誌連載も持つライターで、単行本の著者でもあるという匿名による「もう限界」という魂の叫びめいた文章だ。今Webライターとしてやっている人からは見て比較的原稿単価が高いと思われる自分の周りも「ぜんぶ本当のことが書いているよ……」とざわつかせている。 しかも著者は、企画を出せば没にされることもないし、単行本も7500部程度刷ってもらえるとのこと。これは現在の出版事情では「かなり恵まれているほう」と言っていいはずだ。 ■出版点数だけ増えて火の車営業の中小出版社一昔前は単価が低く比較的部数を刷っていたライトノベ
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