奈良の世界遺産・法隆寺で、飛鳥彫刻の代表作として知られる国宝・救世観音像が、11日朝から特別公開されています。 午前8時、法隆寺の夢殿では、僧侶らが読経する中、救世観音像を納めた厨子の扉が開かれました。 飛鳥時代に作られたこの観音像は、高さ約180センチで、聖徳太子の等身大の像と伝えられ、長年、秘仏として公開されていませんでしたが、明治時代にアメリカの哲学者・フェノロサが、第一級の彫刻と絶賛。今では春と秋の年2回、特別公開されています。 訪れた人たちは手を合わせ、熱心に見入っていました。この特別公開は5月18日までです。