インド北部で20日、特急列車が脱線した事故は、死者が145人に上り、鉄道当局は線路の整備不良が事故につながった疑いがあると見て詳しい原因を調べています。 鉄道省は21日、線路の整備不良が事故につながった疑いがあることを明らかにし、鉄道事故の調査官を現場に派遣し事故の詳しい原因を調べています。インドは日本の新幹線技術の導入を決めるなど、鉄道の高速化計画を国を挙げて進めています。一方で、世界有数の規模を誇る鉄道網は、車両や設備の老朽化が進んで脱線や衝突事故があとを絶たず、安全対策が大きな課題となっています。 今回の事故について議会の議員からは「政府が安全対策を怠った結果だ」などとして、鉄道相の辞任を求める声が相次いでおり、政権に対する批判が強まっています。