浮世絵版画は、絵師・彫師・摺師の三者の共同制作により生まれます。そしてその企画から制作、販売までをトータルでプロデュースしていたのが、現在の出版社に当たる「版元(はんもと)」の存在でした。「浮世絵の黄金期」と呼ばれる天明・寛政期に、喜多川歌麿と東洲斎写楽という二大スターを生み出したのが、版元・蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)、通称・蔦重。一体どんな人物だったのでしょうか。 吉原文化発信プロジェクト・メディア戦略部長 蔦屋重三郎(1750〜97)は、吉原遊廓(新吉原)に生まれ育ちました。吉原は、人々を非日常へと誘ってくれる魅力的な場所であり、流行の発信地でした。しかし各所に競合が登場し、高級志向の吉原遊廓の人気には次第に翳りが見え始めます。そんな中、重三郎は吉原で本屋を開業。初めは義兄の引手茶屋の軒先を間借りした、ごく小さな本屋(おそらく貸本屋)でした。 山東京伝『箱入娘面屋人魚』寛政3(
コロナ禍以降、テレワークの普及により社員食堂などの運用を見直す企業が増えている。健康経営の一環や、人材定着のための従業員へのベネフィットとしても食事補助の注目が高まっている。食事補助の新しい姿を追った。(取材・昆梓紗) 柔軟に変化できる「クラウド化」 「テレワークの普及により社食の『クラウド化』を検討する企業が増加している」―置き配型の総菜などを提供する「オフィスおかん」を運営するOKAN(東京都豊島区)の沢木恵太CEOはこう話す。従来の場所や提供内容が固定化された社食ではなく、社員の働き方の変化に合わせてサービス内容を柔軟に変更できる食事補助の形が求められている。 同サービスは、1つ100円の総菜が置かれた冷蔵庫をオフィスに設置し、社員が好きな時に好きな数を購入できる。サービス開始当初は中小規模やスタートアップ企業の導入が多かったが、最近では大企業や製造業での導入も増えてきた。 さらに、
知能ロボットの受託開発事業を行う株式会社キビテク代表取締役林まりか氏は、途上国の格差をなくすべくSDGs新規事業立ち上げに取り組んでいます。 ソーシャルマッチは、キビテク様がSDGs事業を展開するにあたり現地情報収集先や提携パートナーを必要とされていたことを受け、カンボジア障がい者支援NGOやカンボジアの職業訓練センター運営機関など、現地キーパーソンを紹介いたしました。 「2年前まで、社会問題に全く関心がなかった」と話す同社代表の林まりか氏が、なぜソーシャルビジネスに取り組もうと思ったのか、どのようなソーシャルビジネスを立ち上げるのか、お話を伺いました。 (本記事は、オンラインイベントで、キビテク林氏とソーシャルマッチ代表原畑の対談をまとめたものです。) (写真右) 株式会社キビテク 代表取締役 林まりか 東京大学学際情報学府 博士課程卒。博士(学際情報学) 三菱電機を経て株式会社キビテク
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます ITシステム管理サービスを提供するKaseyaは、ランサムウェア攻撃に悪用されたセキュリティ脆弱性に対するパッチを、かねてから予告していた通りリリースしている。 マネージドサービスプロバイダー(MSP)などを顧客に抱える同社のソフトウェアに潜んでいた脆弱性を悪用するランサムウェア攻撃が、米国時間7月2日以降に爆発的に増加した。 Kaseyaによると、この攻撃を仕掛けたREvilという脅威グループは、リモート監視ソフトウェア「VSA」に潜んでいた脆弱性を悪用し、認証処理をバイパスするとともに悪意あるコードを実行して、顧客のエンドポイントにランサムウェアを送り込もうとした。 今回の攻撃で、800~1500社の企業が影響を受けた可能性がある。
いよぅ(=゚ω゚)ノ 生まれは平成、おもしろFLASHをきっかけに電子の海に飛び込み、多彩なカルチャーに触れ、ソーシャルメディアをテーマに卒業論文に書く程度には、インターネットが好きな僕です。こんな記事↓も書きました。 日常的に親しみ、画面越しに友人ができ、過去にはその存在によって「救われた」とまで断言できる。正直に言えば、良いことばかりではなかったとも思うけれど……それでも、自分にとっては良くも悪くも特別な存在であるインターネット。 そんな「インターネット」を「平成」という枠組みから取り上げたイベントがあると聞いたら……そりゃあ、足を運ばずにはいられないでしょう! というわけで、年始にNHKで放送され話題になった番組、『平成ネット史(仮)』を再現した企画展「平成ネット史(仮)展」に行ってきました。 スポンサーリンク 1995〜2018年の「インターネット」を振り返る 「平成ネット史(仮)
先日、バイオや医療の世界に革命を起こすであろう大成果をDeepMindが発表しました。同社はタンパク質の立体構造をDNA情報から高精度で予測できるAIを完成させ、それを活用することでヒトのプロテオーム(ヒトを構成する全てのタンパク質)を最も完全かつ正確に網羅したデータベースを完成させたのです。言うなれば、バイオ界の長年の謎を紐解く「ロゼッタストーン」を作り出したようなもので、ヒトゲノムの完全解析に成功して以来の飛躍的な進展です。 タンパク質はアミノ酸から作られていて、筋肉などの組織や酵素、抗体など、生物にとって重要な様々な部分を構成しますが、その設計図となるのがDNAです。個々のタンパク質の機能を理解するためには、その構造の解明が欠かせません。 しかし、DNA情報からどのような形のタンパク質が作られるのかを理解し、予測するのは非常に難しく、科学者たちにとって長年の課題となっていました。 従
コロナ禍は、私たちの価値観に大きな影響を与えた。スーパーでレジ打ちをしている人、商品棚を補充している人、ごみ収集をしている人――生活基盤を支えてくれているにもかかわらず、あまり意識されることがなかった、彼ら「エッセンシャルワーカー」に意識が向いたのは変化の一つだ。しかし、コロナ禍が長引き、その「気づき」の感動が薄れてきている。今回は、第29回山本七平賞・奨励賞を受賞した著書『世界は贈与でできている』を執筆した教育者・哲学研究者の近内悠太さんに、この「気づき」を今後の確かな糧にするためのヒントを聞いた。(聞き手/ライター 正木伸城) 「贈与」とは人から人へ 贈る/贈られる連鎖 ――近内さんの著作『世界は贈与でできている』の「贈与」ですが、あらためて「贈与」について教えてください。 贈与というと贈り物をイメージする人も多いでしょう。私は本書で、「サンタクロース」や「鶴の恩返し」をわかりやすい例
<今回の質問> ・「学び続ける知性」とはなんですか? ・「学び続ける知性」を高める方法は? ・「学び続ける知性」は日本に不足していると思いますか? <前刀禎明 氏プロフィール> ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLなどを経て、アップル米国本社副社長 兼 日本法人代表取締役に就任。独自のマーケティング手法で「iPod mini」を大ヒットに導き、スティーブ・ジョブズ氏に託された日本市場でアップルを復活させた。リアルディアを設立し、セルフ・イノベーション事業を展開している。 学びをテーマにした新著:『学び続ける知性 ワンダーラーニングでいこう』(日経BP刊) <「Why So?」について> ビジネス+ITのショート動画番組「Why So?」では有識者に、世の中の事象や自身の価値観について「それはなぜ?」と深堀りして話を聞いていきます。 動画一覧はこちら 【Why S
米Amazon.comは米新興BNPL(Buy Now, Pay Later:今買って、後で支払う)サービス企業Affirmと提携し、米国の一部ユーザーを対象に数カ月中に後払いサービスを開始する。Affirmが8月27日(現地時間)に発表した。将来的には提供範囲を拡大していく計画。 顧客はAffirmのアカウントを作ると、Affirmをサポートするショップでの50ドル以上の買い物の場合、クレジットカードを使わなくても分割払いが可能になる。Affrmはユーザーの過去の購入履歴などに基づいて機械学習で与信管理を行うので、ユーザーによって、また、ショップによって後払いの条件は異なる。 Affirmは2012年に米PayPalの共同創業者、マックス・レフチン氏が創業し、1月にNASDAQに上場した新興企業。8月上旬、米Appleとも提携し、Appleのカナダの顧客を対象にAffirmのサービスによ
私が住んでいる東京という大都会に、母と弟が来た。 ひろ実と良太が来たとも言う。 母からのリークによると、新幹線の中で、弟は何度も「奈美ちゃんは?奈美ちゃんは?」と、母に聞いていたそうだ。 なるほど、なるほど。 それはそれは猛烈な歓迎を受けるに違いないと、相応の準備をしていたら。 弟に真顔で「よう」と言われた。 ちょっとちょっと。話が違うじゃないか。 弟心は、秋の空ほど移り変わる。 さて、目ざとい皆さんは、お気づきだろうか。 写真が、ことごとく、ばかみたいに泣ける。 私と母は、これらの写真を3回は見て、ばかみたいに泣いた。 写真家の幡野広志さんに、撮影してもらった。 私は今日まで、幡野さんに会ったことはなかった。 ただ、幡野さんが「奈美にできることはまだあるかい?〜赤べこ姉弟は滋賀に来た〜」を読んでいた同時刻に、私が「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読んでいた。 きっかけは、それ
真野 智之 (Tomoyuki Mano) <tomoyukimano@gmail.com> version 1.0, 2020-06-19
糸谷哲郎八段が棋王戦(渡辺明棋王)に初挑戦する。圧倒的な早指しで竜王を獲得するなど将棋ファンに強烈なインパクトを残すとともに、将棋界では初となる“プロ入り後、国立大に進学した棋士”となり、大学院にも在籍した異色の棋士だが、その父・康宏氏に愛息のこれまでの歩みや教育法を、中・高校時代の同級生だった筆者と語らい合ってもらった(全3回の1回/第2回、第3回はこちら) 広島市の中心部と日本三景の一つ宮島の中間あたりの小高い丘に、広島学院というカトリック系の中高一貫教育の私立男子校がある。一学年が180人程度で、生徒のほぼ全員が大学へ進学する。 2月6日に始まる棋王戦五番勝負で渡辺明三冠(36)に挑む糸谷哲郎八段(32)は、この学校の出身だ。 1998年、小学校4年で日本将棋連盟関西奨励会(大阪)に入って以後は毎月2日、新幹線で通って将棋の修行をした。その一方で、受験勉強をして競争率数倍の広島学院中
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