【ソウル=中村清】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第一書記の暗殺計画を描いた米国のコメディー映画「ザ・インタビュー」が、北朝鮮当局の取り締まり強化にもかかわらず、韓国に住む脱北者を通じて既に北朝鮮内部に流入していることが分かった。北朝鮮向けラジオ局「自由北韓放送」は二十九日、映画を見た北朝鮮住民らの「統制された映画を見ること自体が恐ろしかった」などとする声を紹介した。 自由北韓放送の金聖〓(キムソンミン)代表によると、韓国の通信サービスを中国経由で利用できる携帯電話を持つ北朝鮮の住民が、脱北者の情報をもとにネット上で映画を観賞。ソニーの米映画子会社によるネット動画公開(日本時間二十五日)からわずか二日後の二十七日には流入したという。 映画を見た別の住民は「金正恩をおとしめていることに拒否感を感じる。(金第一書記は)偉大だと教育されてきたわれわれは侮辱と受け取る」と指摘。一方で「外国人記者が