日本共産党の紙智子議員が11月30日の参院本会議で行った漁業法改悪案に対する質問(要旨)は次の通りです。 漁業法改悪案の第1の問題は、法の目的を変えることです。 現在の漁業制度は、地元に居住し生活と労働を一体として、自ら海で働く生産者に優先して漁業権を与えています。 なぜ、こうした制度をつくったのか。それは戦前の反省があります。戦前は、羽織漁師と言って都会に住みながら、船に乗らず出資者として利益を得る漁業者がいたのです。そこで、行き詰まった漁場関係を全面的に変えるために、漁業法の目的に「漁業者及び漁業従事者を主体とする漁業調整機構の運用、漁業の民主化」を規定したのです。 改悪案では、漁業者を「主体とする」ことも「民主化」も削除しました。何が不都合だと言うのですか。 また新たに国と都道府県に「漁場の使用に関する紛争を防止するために必要な措置を講ずる」権限を与えました。漁民の総意に基づいて調整