ビデオゲームの語り部たち 第2部:「バーチャファイター」のプロトタイプに込められた石井精一氏の人生 ライター:黒川文雄 1993年12月,ビデオゲームの歴史を変えるアーケードゲームが,セガ・エンタープライゼス(当時。以下,セガ)からリリースされた。フルタイムの3次元コンピュータ・グラフィックス(以下,3DCG)で開発された対戦格闘ゲーム「バーチャファイター」である。 セガの3DCG専用アーケードゲーム基板「MODEL1」(モデルワン)上で稼働したバーチャファイターは,個性豊かな8人(+隠しキャラクター1人)の格闘家たちがダイナミックに躍動する様を表現して,ゲームファンを驚愕させた。当時の熱狂ぶりをご存知の方も多いだろう。 前例のない挑戦だっただけに,バーチャファイターの開発にはさまざまな苦闘があったのだが,その詳細については,語られていないことが数多くある。 今回の「ビデオゲームの語り部た
今,NEOGEO(ネオジオ)が熱い……と思う。一時代を彩ったNEOGEOの魅力を(ごく私的な視点で)振り返ってみる ライター:箭本進一 2017年はNEOGEO(ネオジオ)が熱かった……と思う。1990年のリリースから27年が経ったものの,ハムスターの「アケアカNEOGEO」シリーズが50作品を突破し,PlayStation 4やNintendo Switch,Xbox One,Windows 10といったプラットフォームで存在感を示しているのは興味深い現象だ。 NEOGEOは発売当時から強烈な異彩を放ちつつもゲーム業界の激動期を生き抜き,多くの名作を生んだ。本稿では,筆者を熱狂させたNEOGEOの魅力と思い出を振り返り,とくに記憶に残っている5タイトルを紹介したい。 なお,2013年に掲載した「NEOGEO X GOLD SYSTEM」のレビュー記事では,NEOGEOの歴史をまとめている
【箭本進一】ゲームのご先祖様:「スーパーマリオ オデッセイ」のルーツを尋ねて ライター:箭本進一 箭本進一 / ゲーム系ライター。最新作からレトロゲームまで幅広く遊ぶ 箭本進一「ゲームのご先祖様」 日々,無数の新作が発売されるゲーム業界ですが,「新しいもの」は突然変異的に現れるわけでなく,偉大な先人達が積み上げてきた工夫や試行錯誤がそこにはあります。この連載では,筆者が独自の見解で新作を分析。ルーツと思しきゲームを探ったり,新作の画期的な要素がこれまでのゲームでどのように取り上げられてきたのかを探っていこうと思っています。 第4回は任天堂の「スーパーマリオ オデッセイ」を取り上げてみましょう。 「スーパーマリオ オデッセイ」のルーツを尋ねて 「スーパーマリオ オデッセイ」は世界各地の箱庭マップを舞台に,濃密な探索を楽しめるアクションゲームだ。巧みに隠された無数の「パワームーン」が,プレイ
核・ミサイル開発を続け、米・中との協議にも応じる姿勢を見せない北朝鮮。戦争の不安も高まるが、実は北朝鮮の脅威はすでに、私たちのすぐそばまで迫っている……。日本にも数多く潜伏している北朝鮮の工作員たち。彼らはいったい何者で、どんな活動をしているのか。公安警察や元工作員への取材を重ねてきた報道記者・作家で『スリーパー 浸透工作員』の著者でもある竹内明氏が、知られざる公安警察と工作員たちの闘いに迫ります。 (これまでの記事はこちらから) 公安捜査官が明かす「対北スパイ工作」の手法 公安警察の真骨頂はスパイ工作だ。 対象組織内に情報提供者を作る捜査手法は「獲得作業」と呼ばれる。スパイが発覚すれば、その人物は命の危険すらある。このため、作業は警察庁警備局警備企画課の極秘チーム「チヨダ」の指揮下で極めて慎重に行われる。 公安警察で数々の協力者を獲得したベテラン捜査員はこう語る。 「大事なのは弱点を攻撃
椎名高志@『~異伝・絵本草子~半妖の夜叉姫』第1巻1/18ごろ発売 @Takashi_Shiina いずれ私があちらに行くおりには、お花とお酒を持ってちょろっと伺って「ちゃんと車を停めて無傷だったのは、やはりさすがです」とお伝えしたい。きっといつものあの困ったような笑顔をされることだろう。ご縁があって本当に嬉しかったです。ゆっくりお休みください。 2017-11-17 13:50:16 椎名高志@『~異伝・絵本草子~半妖の夜叉姫』第1巻1/18ごろ発売 @Takashi_Shiina 「家バレしたド●ンちゃんファンの幼児にインターホンごしに芝居をしてあげたところ、しょっちゅう来るようになっちゃって、しまいにド●ンちゃん仕事で留守がちになった」という、役者さんによくある災難の話をきいたときは、めっちゃ笑った。そんなインターホン俺でも押すわ(笑)。 2017-11-17 14:37:06
90年代後半から2000年代にウェブ制作を経験した者なら『とほほのWWW入門』と聞いて、ピンと来ない人はいないだろう。同サイトは、HTMLやJavaScript、Ruby、Pythonなどの基礎知識が学べる、ウェブ制作初心者にとってはバイブルのような、とてもありがたい存在だ。サイトが開設されたのは1996年。国内でインターネットが普及し始めた初期からある老舗サイトで、お世話になった人も多いはずだ。 2016年10月を最後に更新がされていないようだが、それでも20年間コンテンツを出し続けるのは、かなり大変なことだったのではないか。同サイトの管理人・杜甫々(とほほ)さんは、いったいどのような人物なのか。サイトを開設したきっかけやインターネット初期の空気感などについて、話を聞いた。 「とほほのWWW入門」管理人・杜甫々さんとは? ――今回は取材に応じていただき、ありがとうございます。杜甫々さんは
2014年以降、毎年8月のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送られた問題で、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていた国は中国だったことが16日、複数の政府関係者への取材で分かった。日本が第2次大戦の被害を強調することを嫌う中国側の思惑があるとみられる。 ⇒【画像】「20代目の節目なのに」落胆する高校生平和大使 政府関係者や本紙が情報公開請求で入手した外務省の公電によると、今年2~5月、昼食会などの場で、中国側が日本側に「スピーチをやめていただけないか」などと要請。「高校生を政府代表団に1日だけ含めるのは問題がある」などと指摘した。 日本側は、被爆体験の継承を訴えて理解を求めたが、中国の軍縮大使が「会議規則違反の異議申し立てもあり得る」と反論した。中国側の主張に同調する国が出てくることへの懸念から、日本政府も見送りに応じたとい
Access Accepted第552回:「The Orange Box」発売から10周年。幻と消えた「Half-Life」続編 ライター:奥谷海人 ValveのFPSFPS「Half-Life」シリーズを収録した「The Orange Box」(邦題「ハーフライフ2 オレンジボックス」)の発売から,ちょうど10年が経過した。いまだに「続編が制作されている」と信じているファンはさすがにいないと思うが,それにしてもゴードンとアリックスの物語はどうなったのだろうか。今回は,シリーズのライターであり,現在はValveを退社しているマーク・レイドロウ(Marc Laidlaw)氏のブログから,“幻の続編”に迫ってみたい。 まずは筆者の思い出を少し…… 1999年3月18日,「Game Developers Conference 1999」がサンノゼのコンベンションセンターで閉会した。今では信じられ
僕がA-55を始めて、ずっと欲しかったものがあります。 それが、ジャンケンマン・ジャックポット! 昔、僕らが子供だったころに、ゲームセンター それも、大きいスーパーの上階にあるしょぼいゲーセンや、どこか旅行に行ったときのホテルの中にある気持ち程度のゲーセン、今はもうサザエさんとかちびまる子ちゃんぐらいでしか見なくなったデパートの屋上の遊園地みたいなゲームセンターにあったやつです。 ジャンケンするだけ。 こんな単純な機械に、僕はこんなに思いを馳せていたのです。 ジャンケンマン・ジャックポットが欲しい! ヤフーオークションなどでずっと探していました。 まず、ほとんど出品されません。 そりゃそうでしょう。 こんなの一般の方が持ってるものじゃないですからね。 そして、古い。 調べてみると、僕の生まれた1985年に発売されたそう。 もう30年も前の機械が完動で現存してるだけでも奇跡! 毎日のように、
〈問い〉 戦前、戦争に反対して特高に拷問され命を落とした人が少なくないと聞きました。平和の礎(いしずえ)となった、こうした人びとをけっして忘れてはいけないと思います。治安維持法の犠牲者にたいして戦後、政府はどんな扱いをしたのですか?(愛知・一読者) 〈答え〉 1925年施行の治安維持法は、太平洋戦争の敗戦後の45年10月に廃止されるまで、弾圧法として猛威をふるいました。拷問で虐殺されたり獄死した人が194人、獄中で病死した人が1503人、逮捕された人は数十万人におよびます(治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟調べ)。 この法律は思想そのものを犯罪とし、天皇制をかえて国民主権の政治を願った日本共産党員には最高、死刑という重罰を科すものでした。また、活動に少しでも協力すれば犯罪とされ、宗教者や自由主義者も、弾圧の対象とされました。 戦後、当然この法律は廃止されました。しかし、治安維持法で弾圧された
「ブラウン管の滲みはいいなあ」というツイートに対して「昔のドット絵はブラウン管の滲みを前提にデザインされていたからねえ」と賛同の声。しかしそこへ「ブラウン管が原因じゃないんですけど」という疑問の声があがり、さらに「一方で滲みをなくす努力をしていた人たちもいた」という意見も。最後は「レトロゲームをどこまで再現するのか問題」へ発展。面白い流れだったのでまとめました。
<ファミコンと毛糸の店> その店は藤屋と言った。小さな毛糸販売店である。しかし80年代末期から、いつしかそこは「ファミコンと毛糸の店」と呼ばれるようになっていたという…… 毛糸屋さんとファミコンにどんな関係があるのだろう。まさか『アイアムティーチャー』シリーズを売っていたからというオチではあるまい。その答えは藤屋店長の息子。通称「ドクター前田」と呼ばれている人物(当時35才)が、自主制作したファミコンソフトを売っていたからだったのだ…… そのファミコンソフトこそ、藤屋ファミカセシリーズである。 ※藤屋ファミカセシリーズ3 (画像提供:非売品ゲームコレクターじろのすけさん) このソフトの名前を知っているひとは、相当のファミコン通だ。 なぜならこれはマニアの間でも正体がまったく不明だったからである。そのため、長い間、裏物を含むファミコンソフトを網羅したサイトや書籍にもその名を見ることはなかった
まさに異例! 伝説となった任天堂のCEDEC8講演 先日開催されたCEDEC 2017において、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、BotW)についての8つのセッションが2日間にかけて行われた。 実のところ、任天堂はあまり自社開発タイトルについての情報公開——特に国内で開発者向けのCEDEC【※1】のような場――に対して、そこまで積極的ではない。むしろGDC【※2】のような、海外での情報発信の方に力を入れているように見えたこの会社において、極めて珍しい事態だ。 アメリカ合衆国にて開催されるE3の2017年の様子 (Photo by Getty Images) ※1 CEDEC Computer Entertainment Developers Conferenceの略。ゲーム会社からなる一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会 (CESA)が主催する、日本国内最大の
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