タグ

booksに関するTakayukiN627のブックマーク (1,984)

  • 今年イチの傑作SF短篇「無脊椎動物の想像力と創造性について」

    「擬人化の罠」という言葉がある。 生物の行動に「ヒト」を探そうとする姿勢だ。その行動や生態を観察する際、ヒトに似た属性でフィルターをかけ、ヒトの基準で評価しようとする。 ルイーズ・バレット『野性の知能』は、擬人化の罠に気をつけろと警告する。擬人化に偏って仮説を立てると、検証範囲が限定されてしまうからだ。 何かヒトに似た行動を取ったとしても、その行動を生んだ根源的なメカニズムまでがヒトと同じとは限らない。ヒトと異なる身体と神経系をもち、ヒトと異なる生息環境で生きているため、同じ行動原理であると考えるほうに無理がある。 例えば、コオロギの雌は、雄が奏でる誘引歌を聴き分けて、好みのパートナーを探し当てる。誘引歌の他にも、喧嘩歌や求愛歌などを使い分けて、状態を知らせている 雄の歌を「認知」して、脳が適切な行動を「判断」し、それに沿って身体を「制御」して雄に近づく―――擬人化のフィルターを通すと、コ

    今年イチの傑作SF短篇「無脊椎動物の想像力と創造性について」
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2022/12/12
    新しい世界を生きるための14のSF
  • 非日常を味わうなら、うってつけの小説『異常 アノマリー』

    非日常を味わうために小説を読むなら、うってつけの一冊。入りやすく読みやすく、するする進んでいくうちに、脳天を直撃されるだろう。そこからが番だ。異常を楽しめ。 殺し屋、小説家、癌患者、7歳の少女、Youtuber、建築家……それぞれの生い立ちと日常が語られる。出身も信条もバラバラで、最初は、まるで共通点がない人々の群像劇に見える。 一つだけ重なっているとするならば、2021年3月に同じ飛行機に乗り合わせたという点だ。パリ発ニューヨーク行きのエールフランス006便で、乱気流に飲み込まれ、恐ろしい思いをしたという記憶が共通している。 ―――この時点でスティーヴン・キングのあれとか、ディーン・R・クーンツのそれとか、あるいはデイヴィッド・マレルのとある短篇を思い出した。どれも「ある場所」にまつわる記憶を共有する、けれども全く接点のない人々の群像劇だ。 で、たぶんそういう展開なんだろうなーと思いな

    非日常を味わうなら、うってつけの小説『異常 アノマリー』
  • 「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」だけではない、量子力学の解釈を10個にまとめてみた『量子力学の諸解釈』

    「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」だけではない、量子力学の解釈を10個にまとめてみた『量子力学の諸解釈』 混迷する物理学が面白い。 原子や電子といった小さなスケールで世界を考えるとき、常識が通用しなくなっている。観察対象には実体があって、位置や速度を持っているという、当たり前のことが成立しなくなっている。 例えば、電子は粒子でありながら波でもある現象について。二重スリットを通過する電子は、干渉しあった波のような縞模様が出てくる。一方で、電子を一つずつ発射すると、粒子のように観測される。しかし、継続していくと、波のような干渉縞になる(粒子波動二重性)。 あるいは、観測によって、電子の振る舞いが劇的に変わる、波動関数の収縮について。スクリーン上の一点の電子を観測する実験を、波動関数の変化とする。電子を観測する前だとシュレーディンガー方程式に従って存在するが、ひとたび観測すると、従わなくなる。

    「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」だけではない、量子力学の解釈を10個にまとめてみた『量子力学の諸解釈』
  • 【「スゴ本」中の人が薦める】「諸悪の根源」コンサルタントから学ぶ。ITエンジニアが現場で活かせる思考法を習得する4冊+α

    あなたがITエンジニアをやっている限り、そのキャリアの中で1回は思ったことはあるだろう。 プロジェクトが失敗する原因は、コンサルタントのせいだ。 プロジェクトが失敗する原因は、コンサルタントのせいだ。 コンサルタント―――企業の全社戦略や、事業統合のサポート、新規参入戦略など、企業経営のトップレベルに関わる問題解決を謳う連中だ。全員が全員クズだとは言わないが、中には極悪非道なやつもいる。 顧客を財布、しかも巨大な財布だと見なし、知ったかぶりの業界通を気取り、難解な経営用語で煙に巻き、「お客さまと一体となって」嘘八千を並べ、プロジェクトが焦げ付く前にトンズラする、そういう連中である。 やつらが掲げる「最先端の経営理論」なんてものは、たまたま成功した特殊な事例の拡大解釈であり、一般化することはできないのに、法外なコンサルティング料を請求してくる。 それにも関わらず、経営者は喜んで財布を開く。

    【「スゴ本」中の人が薦める】「諸悪の根源」コンサルタントから学ぶ。ITエンジニアが現場で活かせる思考法を習得する4冊+α
  • 「なぜ私たちは自殺をしてはならないのか?」、哲学・思想の歴史から導かれる「意外な答え」(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz

    「なぜ自殺をしてはならないのか」。この問いに導かれて、アメリカ歴史学者ジェニファー・マイケル・ヘクトが哲学の歴史の森に分け入り、思索し、著した『自殺の思想史――抗って生きるために』の邦訳が、このたび、みすず書房より刊行された。批評家のベンジャミン・クリッツァー氏が、同書の議論を紹介する。 「自殺」の論じられにくさ 「自殺」は重大な問題だ。大半の人は、家族や友人が自殺をしようと考えていることを知ったらそれを阻止しようと努力するだろうし、親密な相手が自殺を検討したことがあるという事実を知るだけでもショックを受けるだろう。自分自身が自殺を考えていた時期がある人は、その時分の記憶を苦々しさや不安と共に思い返すはずである。そして、実際に家族や友人に自殺してしまい、心に傷を抱えながら生きている人は多々いる。 また、自殺は個人的にだけでなく社会的にも重大な問題と見なされている。自殺者が多い社会はそうで

    「なぜ私たちは自殺をしてはならないのか?」、哲学・思想の歴史から導かれる「意外な答え」(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2022/10/13
    答えになっていない気がする。
  • 徹夜小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

    読み始めたら最後、徹夜を覚悟する。あまりの面白さに、結末まで何も手につかなくなることを請け合う(私がそうだった)。 サイエンス・フィクションの「フィクション」に当たる嘘は2つだけ。あとは科学的に徹底的に考え抜かれ、エンターテインメントに全振りされた小説だ。 最新の科学ネタが満載で、これまでのSF小説映画のいちばん美味しいところを、これでもかと詰め込んでいる。読み手の予想をことごとく裏切り、暴上げした期待を一切裏切らない、ごほうびみたいな作品となっている。 できればストーリーの予備知識ゼロで(帯やamazonの紹介文すら読まずに)いきなり読むほうがよいので、あらすじには触れない。 代わりに、「ヘイル・メアリー号」について書く。そうすることで、この作品がどれほど考え抜かれているかが伝わるだろう。「めちゃくちゃ面白い」だけでなく「めちゃくちゃリアル」な作品なのだ。 「ヘイル・メアリー号」は船の

    徹夜小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
  • 悪用厳禁:論理戦に勝つ技術『レトリックと詭弁』

    巧妙な詭弁は、それが詭弁だと分からないことが多い。 例えば夏目漱石『坊ちゃん』のここ。教頭の赤シャツが、坊ちゃんをやり込めるところだ。さらりと読むと、詭弁だと分からない。 赤シャツ「じゃ、下宿の婆さんがそう云ったのですね」 坊ちゃん「まあそうです」 赤シャツ「それは失礼ながら少し違うでしょう。あなたのおっしゃる通りだと、下宿屋の婆さんの云う事は信ずるが、教頭の云う事は信じないと云うように聞えるが、そういう意味に解釈して差支えないでしょうか」 赤シャツから「給料を上げてやる」と言われたものの、坊ちゃんが断りに行くシーンだ。 ふつうに考えたら、給料が上がるのは嬉しいことなのだが、坊ちゃんは納得しない。というのも、赤シャツの提案にはウラがあることを、下宿屋の婆さんに聞かされたからである。 赤シャツは教頭なので人事権がある。人の恋路に横恋慕して、邪魔者を転勤させた結果、巡り巡って坊ちゃんの給料が上

    悪用厳禁:論理戦に勝つ技術『レトリックと詭弁』
  • 料理観を揺さぶり、変化させる『料理の意味とその手立て』

    自炊歴も30年になると、料理も適当になってくる。 テキトーという意味ではなく、あり合わせのものでなんかするイメージ。レシピ通りに作らないし、調味料も目分量になる。代わりに、費と洗い物の最小化を目指したり、極限までサボったり、変わった料理に挑戦したりする。 自分の中で、「料理とはこんなもの」という料理観みたいなものが出来上がっている。そのため、普通のレシピは、レパートリーを増やすためにチラ見する程度になる。 一方で、私の料理観を揺さぶり、変化させるようなもある。何気なくやってた一手間が、実は深い意味を持っていたり、伝統&科学に裏打ちされた質が見えてきたりする。 ウー・ウェン著『料理の意味とその手立て』が、まさにそんな一冊だ。 中国家庭料理を紹介しているのだが、いわゆるレシピ集というよりも、料理についての考え方をまとめたエッセイと言ったほうがしっくりくる。料理する人には見慣れたことかもし

    料理観を揺さぶり、変化させる『料理の意味とその手立て』
  • 実際の炎上プロジェクトを通して学ぶ。ITエンジニアが修羅場をシミュレートできる3冊+α

    ITエンジニアが修羅場をシミュレートできる3冊+α」 ……という記事を書いたのだが、長いのでまとめをここに記す。 火消しのセオリーと、初見殺しの見分け方 お客の反応(否定、怒り、懐疑)の傾向と対策 炎上プロジェクトで真っ先にすべきこと 「やらないこと」の決め方 みずほ勘定系基幹システムMINORIに見る修羅場 2021年2月のATMシステム障害の原因 実際の炎上プロジェクトを通して学ぶ、修羅場シミュレーターとしての3冊+αだ。 『問題プロジェクトの火消し術』はリカバリーするために何が必要で、どうやって話を持っていけばよいかが、具体的に書いてある。そのまま使える言葉がゴシック体で強調表示されているため、なんならメールにコピペして使えるくらい生々しい。 『プロジェクトのトラブル解決大全』は修羅場でどう動けばよいのかがまとめられている。いわゆる「正解」があるというより、上手く動けるPMは、たいて

    実際の炎上プロジェクトを通して学ぶ。ITエンジニアが修羅場をシミュレートできる3冊+α
  • ダンシング玉入れ :中山 可穂|河出書房新社

    受賞 全国学校図書館協議会選定図書 単行 46 ● 212ページ ISBN:978-4-309-03037-1 ● Cコード:0093 発売日:2022.05.24 このの内容 主人公は殺し屋、ターゲットは宝塚のトップスター! 「宝塚×ノワール」をシリアスかつユーモラスに描いた、著者4年ぶりの最新小説! 暗殺者のターゲットは宝塚のトップスター! 元花組男役の天真みちる氏推奨! 「ダンシング玉入れってなに!?と思ったアナタ、絶対読んでください!」 byダンシング玉入れ出場経験者 ーー天真みちる(元宝塚歌劇団花組) 著者4年ぶりとなる最新小説は、 宝塚×ノワール=コメディ!? 孤高の殺し屋コリオレイナスに新たな依頼が届く。 ターゲットは宝塚歌劇団月組のトップスター・三日月傑。 ヅカオタの協力員ハーミアとともにトップスターの命を付け狙うのだが——。 果たして殺し屋は任務を完遂できるのか!?

    ダンシング玉入れ :中山 可穂|河出書房新社
  • Amazon.co.jp: エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方: Roy Osherove (著), 島田浩二 (翻訳): 本

    Amazon.co.jp: エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方: Roy Osherove (著), 島田浩二 (翻訳): 本
  • インプレス、「いちばんやさしいWeb3の教本」の販売終了と回収を発表 

    インプレス、「いちばんやさしいWeb3の教本」の販売終了と回収を発表 
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2022/07/26
    Web3本の販売終了がWeb3の未来を表している?
  • 炎上プロジェクトの火消し術『プロジェクトのトラブル解決大全』

    飛び交う怒号、やまない電話、不夜城と化した会議室。 集められたホワイトボードが衝立のように立ち並び、全員が立って仕事をしている(座る間が無いから)。週をまたぐとメンバーの疲弊が目に見えはじめ、月を跨げば一人二人といなくなり、仕事場はお通夜となる。 トラブルの無いプロジェクトは存在しない。炎上するかボヤで済むかの違いなだけで、大なり小なりトラブルは付きものである。 自分が所属する部署は大丈夫かもしれない。だが、隣のブースだとか、同期がいるチームで炎上しているのを横目で見ながら仕事する、なんてことがある。ホワイトボードは目につくし、大きな声はイヤでも耳に入ってくるので、プロジェクト炎上⇒鎮火するパターンなんてものも、なんとなく伝わってくる。 消火作業のイロハとか、怒った客をあしらう方法、リカバリ計画の立て方なんてのも、肌感覚で分かってくる。 そして、トラブルの扱いが分かってくる頃には、「応援

    炎上プロジェクトの火消し術『プロジェクトのトラブル解決大全』
  • 見えるのに見えていない最大の臓器『皮膚、人間のすべてを語る』

    私たちの顔には、ニキビダニが寄生している。 0.2ミリぐらいのダニで、肉眼では見えない。ポケモンで言うなら、8足のヤドランみたいな姿をしている。分類だと昆虫ではなく、節足動物になる(画像検索しないほうがいい)。 主な生息地は鼻や頬。眉毛やまつ毛、皮脂腺の奥深くに潜んでおり、にじみ出る脂質や微生物をべて暮らしている。8の太くて短い足で時速16ミリ移動し、つがいを求めてたまに出てくる。 名前からしてニキビの原因になりそうだが、むしろ逆。脂質や微生物を分解する酵素を持ち、皮膚の常在菌を一定に保ってくれる、共存共栄の関係とも言える。睡眠不足やストレスによるニキビが出そうな場所で、脂や細菌をべに集まるので、ニキビダニと呼ばれているのかもしれない。 授乳や抱っこで人から人へ伝染し、家族に特有な系統は、何世代にも渡って受け継がれる。たとえ海を渡り、別の大陸に移住しても、そのダニの系統は代々受け継

    見えるのに見えていない最大の臓器『皮膚、人間のすべてを語る』
  • 宇宙、生命、心と進化を一気通貫に語る『時間の終わりまで』

    新卒が「一生やりたい仕事が見つかった」というのは、離乳が終わったばかりの2歳児の「カレーの王子様は世界で一番おいしいべ物である」と同じぐらい説得力がない(※) 人が真顔であるほど、微笑ましい。自分の知る狭い世界でもって、それが全てであると言い切ることに無理がある。新しい仕事カレーマルシェに出会って、世界が拡張されることを願う。 物理学に触れるようになって、同じ可笑しみを抱くようになった。 原子や中性子、クォークなど、どんなに小さいモデルを考えても、それだけでは説明しきれず、これまでの研究と矛盾する現象が生じる。 より巨大な望遠鏡を作り出し、宇宙の果てまで見渡そうとしても、私たちが知る宇宙とは、光が届く範囲でしか観測できない。 それにもかかわらず、現代の物理学でもって、物質や宇宙の全てがそうなっていると結論づけるのは、早すぎる一般化ではないだろうか。 「いやいや、素粒子論は何千回もの

    宇宙、生命、心と進化を一気通貫に語る『時間の終わりまで』
  • これは欲しい! 「ムー認定」“オカルトの基礎知識”を凝縮した豪華本2冊 オールカラーで写真や図版を多数収録

    記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています “オカルト知識の基礎”を凝縮した「オカルト情報誌『ムー』認定」の豪華2冊が、6月2日に発売されました。価格は各2640円。 タイトルは『ムー認定 驚異の超常現象』と『ムー認定 神秘の古代遺産』で、2冊とも『ムー』と超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏が監修しています。 『ムー認定 驚異の超常現象』(Amazon楽天/セブンネット)では、ニューメキシコ州ロズウェル付近に墜落したUFOを米軍が回収したと言われる「ロズウェル事件」、江戸時代のUFO漂着事件「虚船」、古くから船や飛行機が跡形もなく消える事故が多発した「バミューダ・トライアングル」、そして有名な「ミステリー・サークル」など、定番の超常現象事件を紹介します。 もう一冊の『ムー認定 神秘の古代遺産』(Amazon楽天/セブンネット)には、水晶で作られた人間の頭蓋骨模型「クリ

    これは欲しい! 「ムー認定」“オカルトの基礎知識”を凝縮した豪華本2冊 オールカラーで写真や図版を多数収録
  • 古典力学 – オススメの参考書 (上級者向けを意識して) | Math Relish

    古典力学 – オススメの参考書 (上級者向けを意識して) 物理学の入口,それは古典力学. 書店に出向けば古典力学 (以下,しばしば単に力学) のテキストが必ずあるはずだ. 何よりも一つの体系立った最も古い物理学なので,一口にテキストといっても微分積分学のテキストのように,星の数ほどある. 微分積分学 – オススメの参考書 (高校数学との接続を意識して) その中でも以下では上級者向に的を絞って紹介したい. というのも,入門者・初級者向のテキストは現代において「積極的に出版・宣伝される対象」として優遇されており,「わざわざ紹介する」というのが正に無駄骨を折る行為に等しいからである. 一方で上級者向は絶滅の危機といっても過言ではない. ここでは絶版も惜しげなく紹介する. 図書館に行けばあるはずだ.閉架にもなかったら正に絶滅しているということだ. そういう年代に入ってきている.と思う. ただいき

    古典力学 – オススメの参考書 (上級者向けを意識して) | Math Relish
  • 知能の仕組みを解き明かし、人間を超えた汎用人工知能やマインドアップロードの可能性まで考察する──『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』 - 基本読書

    脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論 作者:ジェフ ホーキンス早川書房Amazon人間は日々新しいことを学び続けている。民主主義についてや数学の理論など複雑な概念に限った話ではなく、たとえばアプリをダウンロードしたらその使い方を学ぶだろう。道を歩けば、こんなところにハンバーガー屋や眼科ができたんだな、と気がつき、日々頭の中の情報、世界のモデルは書き換わっていく。 それらは、必死になって英単語を覚えるように努力して覚えるようなものではなく当たり前のように行われることなので、特に高度なこととは思えない。しかし、人間のそうした自律的な学習機能がプログラム上でそう簡単には実現できていないことからもわかるように、実際には相当に複雑なことをやってのけているのである。では、我々の脳の中では、そうした偉業がどのようにして成し遂げられているのか? 書『脳は世界をどう見ているのか』

    知能の仕組みを解き明かし、人間を超えた汎用人工知能やマインドアップロードの可能性まで考察する──『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』 - 基本読書
  • もっと早く知りたかった! 認知心理学による使いやすいUIデザイン、実務に役立つ知識をしっかり学べるデザイン書 -UIデザイン必携

    WebサイトやスマホアプリのUIデザインについて、実務に必要な役立つ知識と情報をさまざまな角度から学べる解説書を紹介します。 「わかりやすいUI」「使いやすいUI」ぼんやりと分かっているけど、うまく言葉にできない、明確に整理できていない、UIデザインの考え方を学びたい人にお勧めです。国内外の実例も多数掲載されており、非常に分かりやすい解説書です。 書は「UIデザインの教科書(紹介記事)」を大幅にリニューアルしたもので、2022年最新の環境にあわせて、構成および内容は全面的に刷新されています。デザイナーやディレクターをはじめ、デベロッパーやコーダーなどUIに携わるすべての人にお勧めします。

    もっと早く知りたかった! 認知心理学による使いやすいUIデザイン、実務に役立つ知識をしっかり学べるデザイン書 -UIデザイン必携
  • 『システム運用アンチパターン ――エンジニアがDevOpsで解決する組織・自動化・コミュニケーション』は、誰が読み、実践すべきことが書かれているのか、その「誰」を考えながら読んでほしい1冊だった - Magnolia Tech

    システム運用アンチパターン ―エンジニアがDevOpsで解決する組織・自動化・コミュニケーション 作者:Jeffery D. SmithオライリージャパンAmazon いやー刺さりまくる名言のオンパレードみたいな1冊『システム運用アンチパターン 』。 こので最初に出てくる具体的な事例が「パターナリスト症候群」という内容なんですけど、これまでの技術書にありがちな「作業品質向上や、効率化のため」というより、組織のアジリティを下げてしまう「重い承認プロセス」を排除するために自動化しましょう、と言っているところが良い。 自動化をする理由が効率化とか、品質じゃなくて、重い承認プロセスを不要にするためである、というところが新しいし、アンチパターンに技術で立ち向かうところが、良い— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) 2022年4月23日 なので、そもそも「承認プロセス」というのは何

    『システム運用アンチパターン ――エンジニアがDevOpsで解決する組織・自動化・コミュニケーション』は、誰が読み、実践すべきことが書かれているのか、その「誰」を考えながら読んでほしい1冊だった - Magnolia Tech