さる11月21日の地震予知連絡会(予知連)で、驚愕の研究成果が報告された。東北大学大学院の松澤暢教授(予知連副会長)が、東日本大震災を引き起こしたM(マグニチュード)9の30倍以上のエネルギーを持つ「M10巨大地震」発生の可能性を指摘したのだ。 世界最大の地震は1960年に南米チリ沖で発生したM9・5の巨大地震。これまで人類はM10の地震を経験していないとされるが、それが絶対起こらないといいきれないことを、我々日本人は学んだばかり。 「東日本大震災が起きるまで、この地域ではM8級の地震しか起きないとされてきました。しかし、東日本大震災はM9。常識は覆りました」(地震学会関係者) 松澤教授は、その反省から今回、公表に至ったというが、M10地震とは、いったい、どのようなものなのか。 巨大地震は主に海溝沿いの断層が破壊されることによってもたらされるが、松澤教授は、日本海溝と千島・カムチャツカ海溝