邦人を取り巻く国際環境の変化 2015年は、年初のパリ等でのイスラム過激派によるとみられる連続テロ事件で幕を開けました。仏にとっては過去50年間で最悪の17名の死者を出して、世界を震撼させました。 続いて、1月20日には、昨年8月、11月に相次いでシリアで行方不明になった湯川遥菜氏、後藤健二氏と見られる人物の映像がISILによって流され、72時間以内に日本政府から2億ドルの支払いがなければ殺害するとメッセージが配信されました。その後、2月1日までに計4回にわたってメッセージや動画が配信され、お二人の邦人は無残な最期を遂げました。最後の動画では、「……このナイフは……おまえらの国民がいるところではどこでも殺戮を続けるだろう。では日本の悪夢を始めよう。」とのメッセージが流され、有言実行で、卑劣なISILの不気味さがうかがえ警戒が必要な状況となりました。 3月18日には、チュニジアの首都チュニス