ご当地アイドルのメンバーとして東日本大震災の被災地を元気づけていた少女が、全国を舞台に羽ばたき始めている。 宮城県気仙沼市出身の佐々木莉佳子(りかこ)さん(13)。アイドルグループ「アンジュルム」のメンバーとしてメジャーデビューを果たし、5月には憧れだった日本武道館(東京都)のステージに立つ。 佐々木さんは小学3年のとき、震災に見舞われ、気仙沼市の自宅は津波で流された。家族は全員無事だったが、避難所やみなし仮設住宅での生活も経験した。その後、母、姉と上京し、中学2年生となった現在は故郷を離れて暮らす。 アイドルへの道を歩み出したのは震災後、2011年10月に誕生したご当地アイドル「SCK45(現SCK GIRLS)」のメンバーに応募したのがきっかけだった。仮設商店街で、はつらつとしたダンスを披露し、元気な笑顔で人気を集めた。 12年に受けた「モーニング娘。」のオーディションでは不合格になっ