米国抜きのTPP発効も=11カ国で条項見直し-メキシコ経済相 【ワシントン時事】メキシコのグアハルド経済相は10日、ロイター通信に対し、米議会が環太平洋連携協定(TPP)を承認しなければ、米国を除外して11カ国で協定を発効する道が検討されると語った。次期大統領にトランプ氏が決まり、内向き志向を強める米国に速やかな承認を要望した。 日米など12カ国が署名したTPPは、域内全体の国内総生産(GDP)の6割を占める米国の批准が発効条件の一つになっている。オバマ大統領は来年1月までの任期中に議会承認を得て、批准したい考えだが、トランプ氏は選挙戦で「TPP離脱」を宣言。議会多数派の共和党上院トップは9日、年内の審議を見送る意向を表明した。 グアハルド氏は、米議会の承認が遅れれば、「他国と(発効条件に関する)制約条項の見直しを協議すべきだ」と語り、米国の批准を待つ必要はないとの考えを示した。(20