「どの程度で収まるか見当がつかない」。人口約10万人のセーシェル。政府当局者は5月上旬、危機感をあらわにした。英オックスフォード大などの調査によると60%以上が接種を完了したが、感染の拡大傾向が続く。 接種完了率が30%台だった3月下旬に主要産業の観光を再開させると状況は一変。世界保健機関(WHO)によると、1週間当たり100人台にまで減っていた新規感染者数は過去最多に。海外客受け入れや変異株の影響に加え、米紙によると、専門家は主に使われている中国製ワクチンの有効性が比較的低い疑いがあると指摘した。