18世紀に描かれた「酔っぱらいのマント」 頭絡と酔っぱらいのマントのイラスト 酔っぱらいのマント(よっぱらいのマント、Drunkard's cloak)とは、ならず者を罰するためにヨーロッパ各地で用いられた「さらし台」の変相である。このような拘束具によって晒しものにし、名誉を傷つける刑罰は中世において広くみられた。 酩酊という罪[ソースを編集] 酔っぱらいが初めて犯罪として法制化されたのは16世紀のイングランドであり、1551年の居酒屋を取り締まる「エールハウス・アクト」、正式名称「エールハウス経営者に誓約を義務づける条例」である[注 1]。イアン・ホーンジーによれば、酔っぱらいのマントはしばしば「ニューカッスルのマント」とも呼ばれ[1] 、特にイングランド共和国の時代に常習犯を罰するため広く用いられるようになった[2] 。1655年に入るとオリバー・クロムウェルがイングランドの、とりわけ