恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです _(:3 」∠ )_
カテゴリ : 告知,中国生活 元々はオビの宣伝文を依頼され、 本文を読み これはいい本なのでもっと売るべきと 自分から売り込んで宣伝マンガを描かせていただきました。 中国は共産党一党支配の国なのですが、 党独裁は個人独裁とは違うのです。 と、偉そうに語っておりますが、 自分もこの本を読む前にはよく分かっていませんでした。 この本の画期的なところは、人数では最大、 かつ党を支える基盤の「共産党下部組織」に注目した点です。 下部組織多ッ!? この巨大な下部組織が何をして、 どう党を支えてるのかが本書解説されます。 しかも善悪とか意義とかそういうのは置いて、 現象面だけ捉えてるのがこの本のいいところです。 知らないということは恐怖を呼び、 または差別や偏見を生みます。 これから付き合っていくためにも 防衛するためにも、必読の一冊だと思っております。 お薦めです。 【井上純一・安田峰俊、推薦!】
ミヤザキワールド ─宮崎駿の闇と光─ 作者: スーザンネイピア出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/11/06メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るアニメーションと日本文化の研究者スーザン・ネイピアが真正面から宮崎駿を捉えて書いた伝記である。宮崎駿については日本語では膨大に語られた資料があり、本人の真意もいまいち捉えがたい面があり、作品的にも──と日本文化に精通していないと真正面からの伝記はなかなか難しいんじゃないかな──と若干侮っていたんだけど、読みはじめてしばらくしたらいやあこれはすごい! と惚れ込んでしまった。 情熱的な筆致で、同時にとてもロジカルで、先行の研究や批評を丁寧に織り交ぜながら、自身の見解もしっかりと取り込んでいく。宮崎駿の人生と作品をおっていく中で、特に重要な部分についてはしっかりと文字数を費やしてアニメのシーンを描写していくのだけど、その文章が
令慈 @lazie_rage 大したことじゃないけど。 昨日電車で読書してたら向かいに座ってたアフリカ系とアジア系の女性に声かけられて。アジア系の方が通訳するには「大変失礼ですけど何を読んでらっしゃるんですか」「スマホ見てる人ばかりの中で読書されてるので気になって」と。で、カバーを外して河出文庫版の(続く) 2019-08-29 22:23:03 令慈 @lazie_rage チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』を見せたらアフリカ系の女性が急に泣きだして。どうしたのかと尋ねてみるとどうやらその方はナイジェリア人だそう。日本人にナイジェリアの女性の苦悩を少しでも知ってもらえて嬉しい、ありがとう、と何度も言われた。(続く) 2019-08-29 22:27:10
『ウイルスの意味論』という書名や『生命の定義を超えた存在』という副題からは、1980年代の日本のポストモダニズムの一群の書籍を連想させるが、本書の叙述は至って平易で、それでいて内容は最新のウイルス学までをカバーし、かつ、生命とは何かという難問を踏まえつつも、ウイルス学の基本をきちんとおさえている。中学・高校の教科書、あるいは副読本としてもよいもので、当然、一般人の読書としても有意義で楽しめる。カッパ・ブックスの一冊であってもよかったかもしれないが、いずれにせよ、生物学にとりわけ関心がない人でも、まずもって読んで損のない書籍である。というか、読んだほうがいい。 私はウイルス学が好きで、このブログでも過去にいくつか記事を書いてきた。ゆえに比較的最近の動向を知っているつもりでいたが、それでも抜けは多いものだと、本書を読みながら思う。そして、それは知識が不足していて恥じ入るというより、新しいことが
1960年代後半から『ねじ式』『無能の人』などシュールな作品を発表し、熱烈なファンを持つ伝説の漫画家・つげ義春(81)。彼の作品に魅せられたボルドーの小さな出版社が今、フランス語版の全集刊行に取り組んでいる。ここに至るまでには、ヨーロッパの大手出版社との版権争い、採算度外視の復刻作業など、10年の長きにわたる涙ぐましい努力があったという。 その愛情と執念はどこからくるのか。なぜアニメで知られた超ベストセラー漫画ではなく、マニアックなサブカル漫画に着目したのか。パリ在住の映像作家、渡辺敦彦氏による特別寄稿をお届けする。 日本漫画「最大の消費国」フランスの熱狂 「漫画界のカンヌ」と呼ばれるアングレーム国際漫画祭(Festival International de la Bande Dessinée d’Angoulême)。毎年1月下旬にフランス南西部アングレーム市で開催される世界最大規模の漫
ヨーロッパの中世を「暗黒時代」、すなわち「暴力と狂信と無知と停滞の時代」とする見方はすでに否定されている。確かに絶え間なく続く戦争と、キリスト教的世界観の浸透と、ローマ教会の支配が築かれ、ギリシア・ローマ時代の知識が少なからず一時的ながら失われた時代ではあったけれども、後に近代を切り開く土台となる様々な技術のささやかながら着実な革新が繰り返された、ゆっくりと着実な進歩の時代であった。その中世ヨーロッパのテクノロジーとイノベーションはどのようなものであったのか、緩やかな技術革命の千年を振り返る一冊である。 別に中世ヨーロッパが栄光の時代であったとか、産業革命に比肩する技術進歩の時代だったなどと言う訳ではなく、ただただ、後進地であったヨーロッパで中世の千年間で起きていた地道な技術的革新の歩みを描いているに過ぎないが、そこにドラマがあり、面白さがある。ジャレッド・ダイアモンドとかウィリアム・H・
シャーロック・ホームズの金銭感覚や、ダーウィンの資産活用から、会計と革命の意外すぎる関係、複式簿記から解き明かす知性の進化など、歴史を縦横に行き交い、ミクロからマクロ経済まで自在にピントを合わせながら、人類の歴史を損得の視点から紐解く。 パッケージから、最初は「簿記の歴史」や「会計の世界史」という印象を持った。だが、本書の焦点深度はもっと広い。そして、めちゃめちゃ面白い。これは、お金と人との関わり合いをドラマティックに描くだけでなく、それを通じて「お金とは何か」ひいては「価値とは何か」についても答えようとしているからだ。 「お金」が人を作った? 誤解を恐れずに言うと、「お金」が人を作ったといえる。 逆じゃね? と思うだろう。壱万円札を作ったのは人だし、その紙に「壱万円分の価値がある」(ここ重要)と信じているのは人だから。なぜ壱万円に壱萬円分の価値があるかというと、壱萬円の価値があるとみんな
こんにちは!ぬっきぃです。 私は取扱説明書のイラストを描くテクニカルイラストレーターをしています。 キャリアはマニュアル製作会社で3年半、フリーランスで6年半、計10年取扱説明書のイラストを描いて今年で11年目に入ります。 マニュアル製作会社では二輪・四輪のオーナーズマニュアル・サービスマニュアル。 個人事業主になってからは雑貨の取扱説明書・投げ出された取説の修正&続き・エクセルで描かれた取説の清書(←これが一番多いです)を承っています。 取扱説明書のイラスト(以下テクニカルイラスト)には描き方・見せ方のルールがあります。 それを知らないイラストレーターやCADが描ける人がテクニカルイラストを頼まれて作成し ・ルールや見せ方を無視したテクニカルイラスト ・それに伴った単価の著しい低下 ・頼んだのに意味がわからないイラストがあがってくる。という発注元からの悲痛な叫び が私の耳に入りました。
東京メトロ丸ノ内線新宿駅構内に掲げられた漫画「さよならミニスカート」の広告=東京都新宿区で2018年11月28日、塩田彩撮影 「いま、『さよなら』をしよう。女の子を、苦しめるものから。」。こんなキャッチコピーが、東京メトロ丸ノ内線新宿駅(東京都新宿区)構内に22日に現れた。月刊少女漫画誌「りぼん」(集英社)で連載中の漫画「さよならミニスカート」(牧野あおいさん作)の広告だ。スカートをはくことをやめた主人公を通して、周囲から求められる女性らしさへの違和感や、それでも「女の子」として胸を張って生きていこうとする女子高生が描かれている。 「さよならミニスカート」は8月に連載スタート。単行本第1巻が今月22日に発売された。主人公は握手会でファンから切りつけられた事件を機にアイドルを引退した女子高生。事件後、元アイドルという肩書を伏せ、男子生徒と同じスラックスの制服で学校に通う。第1巻は変質者や痴漢
「若い子たち『動物のお医者さん』(佐々木倫子)のこと全然知らないんですよ!」 という話をちょっと前に小耳に挟みまして、それからずーっと気になってたんです。ほんまかいなと。そんなことありえるんかいと。なぜなら僕のスカスカの脳内マンガランキングで『動物のお医者さん』は、『ドラゴンボール』級とは言わないがTOP10に余裕で入る作品であり、誰でも知ってる傑作マンガと思っているからなんですね。 だって『動物のお医者さん』が大ブレイクしていた頃(大ブレイクしてたんです)、街を歩けばそこらじゅうにシベリアンハスキー(同作品の主役犬チョビの犬種)を見かけたじゃないですか。 『動物のお医者さん』 佐々木倫子(白泉社) 寒冷地に強く夏に弱かいとか、半端ない運動量が必要な犬種ゆえに、ちゃんと飼えない人たちがわんさと登場して、社会問題化したりとかもしてましたよね。あんなにデカい、般若ヅラの犬がうじゃうじゃいたんで
イオングループには社員だけが読むことのできる本がある。筆者は創業者・岡田卓也の実姉で、グループの人事や組織経営のあり方を定めた小嶋千鶴子。日本最大の流通企業の秘密が書かれた本は、「門外不出の書」と言われてきた。それが今回、『イオンを創った女』(プレジデント社)として出版された。なぜ出版が可能になったのか――。 まとまった著作物は過去には一切ない 地方の小さな呉服店であった家業的岡田屋からジャスコという企業へ、さらにはイオングループへと発展させた影の功労者・小嶋千鶴子。岡田卓也の実姉として弟卓也を育てあげ、社長となった岡田卓也を補佐し、数々の合併を成功させた。影の実力者である。 その小嶋千鶴子が現役を引いてから四十数年が過ぎようとしており、実際のところ小嶋千鶴子を知る人が少なくなってきた。「小嶋さんって誰?」、「聞いて知っているけど偉い人らしいね」という程度で、その人となりや業績については、
30日に告別式が行われる女優・樹木希林さん。その生き様や口にしてきた言葉がこれほど胸に響くのはなぜなのだろう。10代、20代の不登校・ひきこもり当事者とともに、樹木さんに3時間の… 続きを読む
アニメ『はたらく細胞』が大人気ですね。 実はここ数年、『はたらく細胞』に限らず、子供たちが読んでも楽しめるような、科学を題材にしたマンガや本が豊作なのです。 この5年以内くらいに出版/連載開始されたものの中から、いくつかピックアップしてみました。基準は、 ・うちの子(現在小6)に評判がよく、 ・私が見てもおもしろいぞ、許せるぞ、と思ったもの です。 お子さんたちを科学沼に誘い込む一助となれば嬉しいです。*1。 マンガたち 『決してマネしないでください。』(蛇蔵) 決してマネしないでください。(1) (モーニング KC) 作者:蛇蔵講談社Amazon モーニング連載時から、うちの子がおそらく一番好きだったマンガ。 とある大学の研究室に、一癖も二癖もある研究者や非研究者がわらわら集まっては、目先の話題をネタに実験したり、恋をしたり、過去の科学者たちについて語り合ったりしています。 「工科医大」
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