正式発表前にリークが起きたのはなぜか? 要するに、首相も環境相も、国民が使うガソリン車を撤廃するとは、公式に一言も言っていない。大山鳴動してなんとやらだ。にもかかわらず、世の中にあれほど「脱ガソリン車」報道があふれたのはなぜか? それは経産省が12月10日に自動車メーカー役員や有識者を招いた検討会で、脱ガソリンの方向が検討され、そこで非電動化車両を2030年頃に販売禁止にすることが議論されたからだ。実態はたんなる検討会でしかなく、メーカーの役員を呼んだヒアリングの段階であることが分かる。 どう考えても何かを決めての正式発表ではない。問題はそれを大手メディアが10日に、「30年代半ばにガソリン車新車販売禁止で調整中」と大々的に報道したことだ。大手メディアが報道したということは、すなわち経産省側がこの検討会の内容をメディアにリークしたということであり、そのリークの伝え方次第では、それは世論の誘