読み物に関するdog1cat3のブックマーク (4)

  • 風よ!炎よ!雷よ!我が剣となって、この悲しみの大地に処女を貫け!ゴゴゴゴゴゴッ! (33歳) - 私の時代は終わった。

    いやー、生贄とかの制度が無い時代で良かったわー。 いやー、ドラキュラとかいない国で良かったわ―。 超、安泰。 向かうとこ敵なし。 処女のまま、無事33年。 まったく何からも狙われることなく、今日、33歳になりました。 33年の集大成っていうのかなあ。 この1年。例年にまして驚くほど何もなかった。 もう今シーズンの危なげの無さつったら、私の下半身あたりでもマー君が投げてんじゃないかってくらい。 実は私は生まれながらの巫女なんじゃない? そしてこのアパートはもう神社と言っても過言じゃないんじゃない? 下半身に、軽く何か祀られてんじゃない? そう思って33年。長丁場すぎる。 もはやバージンっていうか「バー人」って人種になってる。 ユニコーンなんかでいえば、もう見えるとかじゃない。馬主ですよ。 JRAでユニコーン(三歳馬)に武豊のせてる頃ですよ。 職場の後輩がさー、6年付き合った人と別れ、運命の人

    風よ!炎よ!雷よ!我が剣となって、この悲しみの大地に処女を貫け!ゴゴゴゴゴゴッ! (33歳) - 私の時代は終わった。
  • アルコール依存症気味の薔薇 - 傘をひらいて、空を

    華やかで大輪の感じがするので薔薇のような人だと評していたら当の彼に笑って女の子じゃないんだからと言われた。あるいは男同士のラブ的な。彼の説明がわからないのではなかったけれども、私は自分の用法にだって自信を持っていた。単独の成人男性を薔薇のようだと思うのがおかしいなんて、私には思われなかった。彼は束にされればいちばん目立つような能力と容姿を持ちそれを裏切らない言動をとっていた。十年と少し前の話だ。 十年ぶりに会った相手が老けているのは当たり前だけれども、それよりも病的な痩せかたのほうが目についた。槙野さんか、太ったなあ、と彼は言い、太ったよと私はこたえた。いいねと彼は続けた。年をとったら脂肪を増やしたほうがいい、脂気がないと、寒い、皺っぽくなるし、うん、ちょっと太ったほうがきれいだ、太ったって言われて気を悪くしないところも良い。 彼は人を褒めるのがとてもうまい。ものを言って人の気を惹くのがう

    アルコール依存症気味の薔薇 - 傘をひらいて、空を
  • オオカミたち - 傘をひらいて、空を

    待ち合わせに遅れるという連絡を受けてひとりでを読んでいるとごめんねえと言いながらちっとも罪悪感のないようすで彼女はあらわれた。そうとう上等ではてしなく地味なスーツ、匿名的な時計、そのほかのアクセサリはなし。そんなはずはないのにモノクロームの印象を与える色数の少ない化粧をして、そのなかの目が爛々と光っている。戦闘の日ですかと私はたずねる。戦闘の日でしたと彼女はこたえる。たのしかったんだねと私は言う。けっこうダメージくらってるよう、と彼女は笑い、それがたのしいんだなと私は思う。 会社の利益を背負ったタフな交渉のダメージって、どのへんに受けるの、頭、気力、それとも、自尊心とか?尋ねると彼女はお行儀わるく首を反らしてグラスをあける。こういうときの彼女の動作はふだんより粗雑で、目つきは野蛮で、注意深く纏わせたパッケージをばりばり破いちゃったみたいに、純度が高い。椅子の背をめいっぱい使って両腕を肘掛

    オオカミたち - 傘をひらいて、空を
    dog1cat3
    dog1cat3 2014/05/27
    「すぐれた人に可愛がられながら見下されるのは、どうしてこんなに気持ちがいいんだろう。」
  • セクシャルおじさんの憂鬱

    セクシャルおじさんは憂だった。セクシャルなランジェリーは華やかで、おじさんの心も晴れやかであるように見えたが、実際は憂でメランコリーだった。 セクシャルおじさんには娘がいた。名をテリー美といった。おじさんは男の子が生まれたらテリーと名づけようと思っていたが、生まれた子供は女の子だった。しかしおじさんは諦めきれなかった。そこで苦肉の策として、テリー美と名づけたのである。は大反対だったが、おじさんは満足していた。やがて成長したテリー美は案の定、名前のせいでいじめられることになった。テリー美は父を恨んだ。どうしてこんな名前をつけたの。馬鹿じゃないの。死ねばいいのに。それに息もすごく臭い。おじさんは悩んだ。もちろん娘に罵倒されたからではない。思春期を迎えた娘が買ってきた下着をこっそり身につけてしまう自分の性癖について悩んでいたのだ。娘の下着でこんな破廉恥な真似をしていいものだろうか。だが悲し

    セクシャルおじさんの憂鬱
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