あれは、ちょうど1年前、息子が3歳の頃だった。ボクの仕事がとても忙しく、スケジュールもパンパン。例えではなくて、寝る間も惜しんで仕事をしていた。 さて、この連載のタイトルに「ワンオペパパ」とある通り、ボクは兼業主夫だ。そのため多忙を極めたそのころも、掃除・洗濯・炊事といったほとんどの家事と育児も担当していた。「そんなの、自分が忙しかったら奥さんにやってもらえばいいじゃない」という声が聞こえてきそうだが、結婚以来14年間続けてきたボクのルーティン。忙しくても、何とかこなした。というか、「妻に頼む」という発想すらなかった。 くわえてその多忙を極めている「仕事」が、どうにも上手くいかない。努力の方向性を間違えているか、そもそも需要がないのか、どうにも上手くまわらない。それでも1日の大半を仕事に捧げるしかないという日々。そして大量の家事、そして育児。