2015年11月2日、早稲田大学は小保方晴子氏の博士号を取り消すことを発表した1)。その一年前、小保方氏の博士号は取り消されたが、再提出された論文が水準を満たしていたら博士号が維持されるという条件を付けられていた2)。論文は再提出されたようだが、水準は満たしていなかったという。 9月下旬には、Nature誌がSTAP細胞の存在を検証した二つの論文(といっても、短報の欄であったが)が掲載された3-1,2)。STAP細胞はES細胞由来であり、また、取り消された当初の論文のやり方ではSTAP細胞は作成されなかったのだ。 Nature誌自身は反省しないのか、という厳しい批判もあったものの4)、これでSTAP細胞に関する「事件」はほぼ終結したと言われる5)。STAP細胞(あるいはSTAP現象なるもの)の存在はほぼないと言ってよいだろう。もちろん、「無いことの証明」はほぼ不可能なので、STAP細胞は闇