タグ

bookとbioに関するdowhileのブックマーク (14)

  • 『人体はこうしてつくられる―ひとつの細胞から始まったわたしたち』は、ヒトの発生を知るための決定版だ! - HONZ

    作者:ジェイミー・A. デイヴィス 翻訳:橘 明美 出版社:紀伊國屋書店 発売日:2018-11-01 我々の体は、250~300種類、37兆個にもおよぶ細胞からできている。しかし、その複雑な構造は、精子と卵子が融合してできた受精卵たった一個からつくられてくる。受精卵が分裂し、さまざまな機能を持つ細胞へと分化し、適材が適所へと移動する。そして、相互に作用しならがさまざまな生命機能を営んでいる。 不思議だとは思われないだろうか。外部から栄養分が与えられるとはいえ、つきつめて考えれば、受精卵が単独で、最終的に極めて複雑な人体を作り上げるのである。いいかえると、たった一個の細胞の中にすべてが詰め込まれているというこだ。いったいどうなっているのか。 複雑なものが作られるとき、最初から完成品がポンとできるわけではない。そのためには、材料と、そして、比喩的な意味としてではあるが、何らかの指示書が必要で

    『人体はこうしてつくられる―ひとつの細胞から始まったわたしたち』は、ヒトの発生を知るための決定版だ! - HONZ
  • 我らが ”サピエンス観” 崩壊!『ゲノムが語る人類全史』 - HONZ

    ここまでわかったのか。あらためてゲノム科学のインパクトを感じる一冊だ。 ゲノムとは、ある生物の全遺伝情報を指す。地球上の全生物の遺伝情報はDNAに蓄えられている。うんと簡略化して言うと、ゲノム情報とはACGTという四つの文字が延々と書き連ねられた書物のようなものである。そのサイズは生物によって異なるが、人間の場合は30億文字だ。 その配列を決定する方法は猛烈なスピードで進歩してきた。2000年に最初のヒトゲノムが報告された時、13年の年月と三千億円の費用がかかった。それが今や10万円以下、数時間もあればできてしまう。信じられない技術革新だ。従来の酵素を使う方法とは全く異なったナノポアシークエンシングが開発されているが、これに使われる機械の大きさを知ったら、誰もが目を疑うはずだ。なにしろスマホを少し大きくしたくらいなのである。 いうまでもなく、ゲノム解析の進歩は、医学に大きな進歩をもたらした

    我らが ”サピエンス観” 崩壊!『ゲノムが語る人類全史』 - HONZ
  • 『CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見』ジェニファー・ダウドナが作り出す、新しい科学者像 - HONZ

    『CRISPR(クリスパー)究極の遺伝子編集技術の発見』ジェニファー・ダウドナが作り出す、新しい科学者像 強力なテクノロジーにはイノベーションの機会が二度訪れる。まずは登場したとき、そして次に普及したとき。WEBなど、その最たるものだろう。 インターネットという技術の登場はたしかに大きな変化をもたらしたが、今振り返れば、スマホの普及によって「いつでも、どこでも、誰にでも」使えるようになったことも、同じように大きなインパクトを持つ出来事であった。 書のテーマとなっている「CRISPR(クリスパー)」という技術も、同様の性質を持っていると言えるだろう。「CRISPR-Cas9」という遺伝子編集ツールを用いれば、ゲノムをまるでワープロで文章を編集するようなイメージで、簡単に書き換えることができるのだ。 たとえば科学者はCRISPRを用いて、遺伝子の塩基配列をたった一文字変えるだけで、シュワルツ

    『CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見』ジェニファー・ダウドナが作り出す、新しい科学者像 - HONZ
  • 「生物とは何か」を問い直す──『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』 - HONZ

    『巨大ウイルスと第4のドメイン』を筆頭に魅力的なウイルス論、入門を書いてきた著者による最新作『生物はウイルスが進化させた』は、「生物」に対する見方を根底から覆す、最新のウイルス研究成果についての一冊だ。多くの野心的な仮説と、確かにそうかもと思わせる検証でぐっと惹きつけ、読み終えた時にはウイルスに対する考え方が大きく変わっていることだろう。 まさにそれによって、「生物とは何か」「ウイルスとは何か」、そして「生物の進化とは何か」を問い直す「コペルニクス的な転回」を余儀なくされる、そんな存在こそが「巨大ウイルス」なのかもしれないのである。 内容的にはいくらか過去作との内容の重複もあるが、ウイルスとは何か、細菌との違いといった基的なところの説明から、従来のウイルス観を覆す巨大ウイルスとは何か、その特異性とは──と話をつなげ、”そもそもウイルスの定義とはどうあるべきなのだろうか”と最終章にてこれま

    「生物とは何か」を問い直す──『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』 - HONZ
  • Amazon.co.jp: 日本どんぐり大図鑑: 徳永桂子: 本

    Amazon.co.jp: 日本どんぐり大図鑑: 徳永桂子: 本
  • 悪役になったのはここ最近『脂肪の歴史』 - HONZ

    原書房の“「」の図書館”シリーズからの1冊である。豚肉、サンドイッチ、ビール、砂糖など、今までべ物や飲み物、調味料の歴史を取り上げてきたこのシリーズの流れからすると「脂肪」というのは少し浮いているような気もする。とはいえあくまで「」の図書館ということで、脂肪といってもぜい肉の方ではなく、バターやマーガリンといった用脂肪の歴史を辿っていく。 脂肪というとすっかり悪役のイメージだが、3大栄養素のひとつにも数えられるように、カラダにとってなくてはならない存在でもある。タンパク質や炭水化物よりも1キログラムあたりのカロリーが豊富でエネルギー密度が高いため、多くの狩猟採取社会で重要な役割を果たしている。ほとんどの伝統的な生活において脂肪は全カロリーのうち40%前後を占め、さらには伝統的なマサイ族の生活ではその割合が約66%、イヌイットにおいては約70%に上るとも言われているそうだ。 動物性

    悪役になったのはここ最近『脂肪の歴史』 - HONZ
  • 『ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影』イノベーションに突きつけられた、大きな課題 - HONZ

    『ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影』イノベーションに突きつけられた、大きな課題 生殖医療技術と遺伝子改変技術の目覚しい進展により、人類はすでに、自分たちの遺伝子を改変する時代に入っている。 書の「遺伝子改変は”どこまで”許されるのか」というタイトルは、いま議論すべき喫緊の課題である。書では、生命倫理学の専門家である著者が、生殖医療技術と遺伝子改変技術の過去と現在を紹介しつつ、この課題の落としどころを冷静に探ってゆく。 ゲノム編集技術「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)システム」の登場により、従来の遺伝子組み換え技術とは比較にならないほど、高効率で容易に、しかも安価に生物の遺伝子改変を行うことが可能になった。CRISPR/Cas9システムを用いた遺伝子改変により、筋肉が増量したマダイやウシなどの農産物や、医学研究のためにヒトの疾患を再現したサルが

    『ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影』イノベーションに突きつけられた、大きな課題 - HONZ
  • ‘How a Baby Is Made’ book is freaking everyone out

  • 『二重螺旋 完全版』訳者あとがき by 青木薫 - HONZ

    世界を震撼させたドキュメントには、失われたピースが存在した。行方不明になっていたクリックの書簡、そして貴重な資料写真や図版を加えて、「分子生命学の夜明け」が再び蘇る。なぜ今、『二重螺旋 完全版』なのか? その出版までの経緯を、翻訳者の青木薫さんに解説いただきました。(HONZ編集部) 1953年の2月28日、ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックは、DNAの二重螺旋構造を発見した。 それから15年後の1968年に、ワトソンはそのときの成り行きを綴った『二重螺旋』を発表する。そこに描かれていたのは、いまだ第二次世界大戦の爪痕の残る欧米を舞台とし、生命科学の景観を変えることになる発見をめぐるドラマだった。 物語の幕開けは、1951年の春。生命の謎を解きたいという野心を抱く、23歳のアメリカ人ジム・ワトソンは、たまたまナポリで開かれていた高分子学会に参加した折に、ロンドン

    『二重螺旋 完全版』訳者あとがき by 青木薫 - HONZ
  • 『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋 - HONZ

    地球上で最も危険な生物は? サメ?ヘビ?それとも人間? 2014年4月末にビル・ゲイツが自身のブログで投げかけたこの質問が大きな話題を呼び、多くのニュースサイトでも報じられたのは、その答えがあまりにも意外だったからだろう。危険の尺度を「1年間に何人の人間が殺されているか」とすれば、最も危険な生物はサメでもヘビでも人間でもなく、蚊なのだという。ある推計によれば毎年75万もの命が蚊によって失われているというのだ。 蚊が人類最大の脅威となるのは、蚊がマラリアを媒介するからである。日で生活していると実感が湧きにくいが、マラリアは今でも毎年数億人に感染している。書は、そんな恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受けているか、わたしたちのDNAにどれほど色濃くマラリアとの闘いの痕跡が刻まれているかに驚くだろう。古代ロ

    『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋 - HONZ
  • Amazon.co.jp: :

  • 歴史は繰り返す。だが、科学は反響する。『病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘』 by シッダールタ・ムカジー - 基本読書

    男の4人に1人はがんで死ぬ。ずいぶんエンカウント率の高い敵だ。彼を知り己を知れば百戦して殆うからずと孫子はいったが、いずれ自分を殺す可能性が高い敵であるならば、突然目の前にやってきて強制的に対峙させられるその前に、敵のことを知っておくにこしたことはない。そんなようなことを考えながら「がん」についてのを時たま読んでいるけれど、上下巻で4000年以上に及ぶ人類とがん治療における歴史をたどっていく書はその中でも一番の傑作であった。 著者はインド系アメリカ人。コロンビア大学でおそらくは臨床もする助教授として血液及び腫瘍医学研究に携わっている。その為単なるがん研究者、あるいはサイエンス・ライターには書けない生身の人間との関わり合い、実感が書には通底している。目の前で多くのがん患者を亡くしてきたであろうし、打つ手がもうないのだと、助からないことを伝えなければいけないこともある。書を書くことにき

    歴史は繰り返す。だが、科学は反響する。『病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘』 by シッダールタ・ムカジー - 基本読書
  • 粘菌 その驚くべき知性 - 情報考学 Passion For The Future

    ・粘菌 その驚くべき知性 粘菌を出口に餌を置いた迷路に閉じ込めると、最短距離に近いコースで出口にいたる。繰り返すと学習する。迷いもする。単純な細胞でしかない粘菌が「司令官はなし、各人自律的に動くのみ」という自律分散モデルによって知性を持っているかのようにふるまう。 たくさんある選択肢からどの選択をすべきか。組み合わせ数爆発を招く複雑な問題に対して、生物はすべての可能性を計算して比較するわけにはいかないから、大雑把ではあるがすばやく答えを導く「フィザルムソルバー」という解法モデルをとっていると著者は指摘する。 粘菌の周りに複数の餌場を置くと、粘菌は分裂しながら移動していき、ついには複数の餌場間をつないでしまう。この粘菌が餌探しをする移動経路の評価には3つの指標があり 1 もっとも短いルートを選ぶ最短性= コスト(経済性) 2 すべての2点間の平均距離 = 効率 3 一か所が分断されてもまだつ

    dowhile
    dowhile 2012/10/31
    おっKindle版あるじゃーん
  • 【レビュー・書評】代替医療のトリック [著]サイモン・シン、エツァート・エルンスト - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    代替医療のトリック [著]サイモン・シン、エツァート・エルンスト[掲載]2010年3月21日[評者]広井良典(千葉大学教授・公共政策)■「病気の治療とは」、議論の契機に 現在の医療に関する様々な課題が指摘される中で、中国医学など非西洋的な医療や代替医療と呼ばれるものへの人々の関心が高まっている。書は、科学ジャーナリストとしてよく知られた著者らが、そうした代替医療をテーマとして取り上げ、批判的な吟味を行うものである。 「書の目的は、代替医療について真実を探り出すことだ。どの療法には効果があり、どれには効果がないのだろうか?」。具体的に論じられるのは、鍼(はり)、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法の4分野だが、その検証にあたって準拠とされるのは、医療分野で近年浸透してきた「科学的根拠に基づく医療(エビデンス・ベースト・メディシン)」の考え方と、二重盲検法と呼ばれる方法に基づく臨

  • 1