茨城にナーバ流しという摩訶不思議な行事がある、と聞いたのは性神に詳しい中原氏からだった。 氏によれば田植え後の5月、田んぼのあぜ道に藁でできた男女のシンボルが奉納されるのだという。 これまで人形道祖神や道切りといった様々な路傍の藁細工の奉納習俗を見てきた。道切りの一種として藁のチンコが奉納されているケースは見た事があるが、田んぼの真ん中に藁の男女が奉納される、というのはチョット聞いた事がないので、これは是非実見せねばなるまい、と駆けつけた次第。寝坊してチョット遅れちゃったんですけどね。 現着した時点ですでに藁の細工は終わっており、作った藁のチンマンを設置する段階になっていた。 集会所で作った藁細工を軽トラに積んで近くの田んぼに向かう。 周辺は全て田植えの終わった水田。とても眺めの良い場所だ。 早速、支柱となる竹をあぜ道の端に突き刺す。 この日は小雨が降ったりやんだりの天気で、なおかつ水の入