スーパーコンピューター「京(けい)」(神戸市中央区)の後継として神戸で開発する「エクサ級スパコン」について、文部科学省は26日、2015年度予算の概算要求に、詳細設計費として約47億円を盛り込む方針を固めた。 エクサ級の開発は、京を運営している理化学研究所が主体となり、京と同一建屋で進める。総事業費は約1300億円。14年度予算に基本設計費12億円を初めて計上し、秋以降に基本設計の入札をする予定。詳細設計は17年度まで続け、京の約100倍の性能を持つ世界最速システムを開発し、20年度の運用開始を目指す。 エクサ級の活用法を検討してきた文科省の有識者会議は今月、重点課題に健康長寿社会の実現など9項目の報告書をまとめた。防災関連では、地震と津波による複合災害の予測システムを構築し、自治体の防災・減災計画づくりに役立てることが期待されている。さまざまな地震シナリオを検証する場合、京でも数年かかる
【基本認識】 最先端のスーパーコンピュータは,科学技術の振興,産業競争力の強化,国民生活の安全・安心の確保等に不可欠な「国家基幹技術」であり,各国がその開発競争にしのぎを削っている。 その様な中でも,CPU等の要素技術からシステム全体までを開発できる国は現時点では日本と米国のみであり,我が国では,「京」の開発・整備を進め,10ペタフロップスという高い演算性能を実現するのみならず,Linpackの計算において実行効率93%,また全プロセッサフル稼働時の連続実行時間29時間以上を達成し,高い実行効率や信頼性を実現した。さらに,高信頼性にも資する水冷システムの構築やプロセッサの効率化により,消費電力についても優れた性能(12.7MW)を実現した。 しかし,スーパーコンピュータの性能は非常に速いスピードで進展しており,欧米や中国では,既に100ペタフロップス級のシステムが見えてきている。 我が国と
文部科学省は11日、行政刷新会議の「事業仕分け」で事実上の凍結とされた「次世代スーパーコンピューター」の開発計画を変更する方針を決めた。 世界一を目指す立場には固執せず、より多くの研究者が使いやすい体制を念頭に、政府内での調整に入る。 事業仕分けでは「世界一を目指す意義が不明確」などと批判され、専門家からも「より使い勝手の良いものを」という意見が出された。 これを受け、各地の大学が遠隔地からも研究に参画できるよう、ネットワーク機能の強化をめざす方向で検討する。 目標に掲げていた、1秒間に1京(1兆の1万倍)回という演算性能は維持する。計画変更によって、目指していた2012年の完成が遅れ、世界一を獲得できない可能性も出てくるが、研究体制の充実を優先する。
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