家族のゆくえ (学芸) 作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/02/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (17件) を見る 吉本隆明関係本がこのところやたら目につく。多くは、再編集ものや聞き書きなどだが、自ら書き下ろした本はめずらしい。『家族のゆくえ』(光文社、2006.3)は、自らの過去と老齢になった現在から、吉本氏にとっての家族観(対幻想)を中心に、娘たち、長女「ハルノ宵子(漫画家)」、次女で著名な「よしもとばなな(作家)」、その家族のありように関心が向く。そして何より、冒頭に太宰の「家庭の幸福は諸悪のもと」ということばの引用から始まっており、吉本隆明の思想が平明に語られている本だと判断した。 吉本隆明×吉本ばなな 作者: 吉本隆明,吉本ばなな出版社/メーカー: ロッキングオン発売日: 1997/02メディア: ペーパーバッ