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社会とアゴラに関するh_nakのブックマーク (2)

  • 世界観を変える21世紀の古典 - 『ファスト&スロー』

    書は行動経済学をデカルト以来の「意識中心主義」を否定する知的な革命として位置づけるもので、原著が出て1年あまりで21世紀の古典としての地位を確立した。ナシーム・タレブが「『国富論』や『夢判断』と並ぶ社会思想のランドマーク」と絶賛しているように、すべての人の世界観を変えるインパクトがある。 といっても書は専門書ではなく、「オフィスでの井戸端会議」のネタが豊富に例示されている。「人間が意識的に行動している」という新古典派経済学は神話だが、その原因は脳がきわめて非効率的にできているためだ。脳の重さは体重の2%程度だが、基礎代謝の20%も消費する。このため、なるべく直感的なシステム1で情報を処理し、意識的なシステム2の負荷を小さくしようとする。これが拙著『イノベーションとは何か』でも紹介した、彼の2段階モデルである。 このモデル自体は著者の独創とはいえず、システム1はフロイトが「無意識」と呼び

    世界観を変える21世紀の古典 - 『ファスト&スロー』
  • 日本人の「真面目キャラ」に漂う無常観

    人は、世界中の人々から「真面目」と評価されている。確かに、大震災後の日人の秩序ある行動は記憶に新しいし、日常生活においても、日人の真面目さを表すエピソードには事欠かない(列に割り込まない、時間を厳守する、勤勉であるなど)。しかし、日人の真面目さは長い歴史を持ち、他国民と比較しても絶対的で強固な国民性であり続けると考えて良いのだろうか。 1.いつから真面目になったのか 日人はいつから真面目になったのだろうか。戦前の日人についての言及を確認すると、真面目とは到底言えないような評価が多く残されている。 まず、公共交通機関での態度について興味深い記述がある。1920年、東洋経済新報の若手記者であった高橋亀吉氏が欧州を視察した際、イギリス及びフランス国民が秩序を保って整然と電車やバスに乗り込む態度に感心する一方、 当時日では、電車やバスに乗るのに、われ勝ちに先を争って押し合っていたの

    日本人の「真面目キャラ」に漂う無常観
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