非現実的な仮定を置くことの意味 大学でミクロ経済学やマクロ経済学を学んだ人は、必ず次のように感じたことがあると思う。 経済理論って結局色んな仮定の上に成り立っている『仮説』な訳で、絶対的な真理を表してる自然科学と違って、所詮は机上の空論だよね? ミクロ経済学の消費者理論だって、そんな風に「合理的」に考えて商品を購入してるやつなんている訳ないじゃん。 自然科学と違って現実を完全に数学的に表せていない以上、そんな理論何の役にも立たなくね?、と。 確かに、全ての経済理論には「仮定」や「前提」となるものが置かれている。 経済学の本をめくれば、そこには「完全競争が成り立つとする」や、「全ての人が同じ効用関数を持つとする」「固定費用はゼロと仮定する」、など色んな種類の仮定があり、かつそれらがいくつも組み合わさって使われる場合が多い。 だから、そんな非現実的な前提ばかり立てていたら、その後の議