ソニーは1999年、世界初の家庭用ロボットとしてイヌ型の「アイボ」を発売し、大きな注目を集めた。しかし、2006年3月にロボット事業から撤退。一世を風靡(ふうび)していたのに、なぜ事業をやめたのか――。「アイボ」生みの親の担当幹部と、当時の経営首脳の言い分は微妙に食い違う。土井利忠元上席常務と出井伸之元会長のそれぞれに、撤退に至る舞台裏の出来事を聞いた。■撤退に反対、社内はメールで激論 ソニー元上席常務・土井利忠さん 「アイボ」の開発を主導したソニー元上席常務の土井利忠さんは、当時ソニーの会長だった出井伸之さんがロボットからの撤退を決断した、と説明する。土井さんはそれに反対し、「(ソニー社内では)メールを通じた公開論争のような状態」になるほど激論が交わされたと打ち明けた。 主なやりとりは次の通り。 ――ソニーが1999年に発売した「アイボ」は、世界的な注目を集めましたね。 「あれは出井伸之
■ソニー復活の狼煙となる最新ラジオ! いま再びソニーが熱い!それを象徴する激熱の製品と言えばもちろん、FM/AMホームラジオ「SRF-V1BT」だ(関連ニュース)。ここに異論のある方はいないだろう。ワイドFMへの対応は当然、Bluetoohとアナログの外部入力も備え、充電式バッテリーも内蔵。そして縦型のコンパクトな筐体。これはまさに「現在のラジオに求められる理想形のひとつ」と言える。今回はその素晴らしさを改めて紹介していきたい。 第一にまず誤解しないでほしいのは、この製品は「ラジオにBluetoothも付いてる」のであって「Bluetoothスピーカーにラジオも付いてる」のではないことだ。そこを間違って購入したり評価したりしては意味がない。これはラジオを聴きたい人が検討し購入すべき製品であって、音楽スピーカーがほしい人にはもっとふさわしい製品がいくらでもある。 機能としては、そのBluet
2019年12月12日追記:家電会議を終了しました。ご利用いただいた皆様、ありがとうございました。 2016年9月8日にサービスを開始して以来、ユーザーの皆さまにご利用、ご愛用いただいてきた「家電会議」ですが、2019年12月12日をもちまして終了させていただきます。また、これに伴い、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社が運営するVideo & TV SideViewに、家電会議の一部ページを利用し提供していた「話題のTVニュース」枠も終了します。ご利用いただいているユーザーの皆さま、大変申し訳ございません。深くお詫びいたします。 家電会議は、はてなブックマークの機能や膨大なブックマークデータを活用し、機械学習などを用いながら家電やエンターテイメント情報に特化した実験的なサイトでした。これらのページについては、2019年12月12日以降はご利用いただけなくなります。た
ハッキングは起こるべくして起きた? 先日、ソニー・ピクチャーズの幹部がハッキング事件の数ヶ月前に、同社のITシステムに起きている問題を把握していたという情報がありました。今回リークした同社の2012年のITシステム評価結果によると、IT部門は内部構想や必要なツールの不足に悩まされていたようです。 この評価結果の一部は職場によくある不満にも聞こえますが、ITマネージメントの無関心、コミュニケーション不足、システム・アップデートへの非対応、といった深刻なITシステムの問題を含んでいます。 それでは、ポイントとなるものを見ていきましょう。 戦略 業務において、最新技術を活用できていない。2001年にリリースされたOSを使うべきではないだろう…。世の中に出回っている新しいツールを利用、習得、改善するための時間を取れず、そのため業界のリーダー的地位を獲得できない。 IT部門には全体的な戦略がない。ア
いま写した顔写真が、1分後には3次元の“顔アニメ”になってぐりぐり動く――そんな技術を核にしたベンチャー企業・モーションポートレートがこのほど設立された。1枚の2次元画像から3次元映像を作り出すソニー木原研究所発の技術「MotionPortrait」を、ゲーム業界などに売り込んでいく。 2次元の静止画から3次元映像を作成。マウスの動きに追従して顔が動く 写真だけでなく、キャラクターの画像を3Dアニメ化することも可能だ MotionPortraitは、正面から撮った1枚の顔画像をPCで3D映像化し、マウスの動きに合わせて顔を傾けさせたり、目線や口を動かして表情を変えさせたりできるソフトウェア技術だ。 2次元の顔画像から目や鼻、口など特徴点を抽出し、仮想的に3次元化。あらかじめ設定しておいた目や口、首などの動きのパターンに合わせて“仮想3D画像”を動かす。人の顔写真だけでなく、キャラクターの顔
2005年初め、ソニー消費家電部門の十数人の社員たちが異例の会議を開くため、カリフォルニア州パロアルトにあるデジタルメディアの新興企業Kinomaの本社に集まった。 Kinomaの最高経営責任者(CEO)Peter Hoddie氏は、かつてAppleに在籍していた人物で、何かと世間の注目を浴びていたデジタル音楽プロジェクト「CONNECT」をはじめとする、ソニー製ソフトウェアの開発の舵取りを任されていた。これまで他社のテクノロジを使用することを嫌ってきたソニーにとって、これは大きな方向転換だった。 ソニーの社員たちはKinomaのオフィスの仮眠用ベッドが並べられた共有スペースで2時間以上にわたって話し合った。出席者の話によると、Hoddie氏は自社製品の売り込みはしたが、それ以上は何も話さなかったという。CONNECTに使用する技術の詳細について尋ねられると、Hoddie氏は口をつぐみ、何
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