かつて1960年代に制作されたソ連映画「ひばり」(邦題「鬼戦車T-34」)のストーリーを下敷きにしたリメイク作ではあるが、現代技術のCG、SFXを駆使した迫力とリアリティーのある画面づくりと娯楽演出面で、かつての社会主義時代の映画制作を超えた「楽しめる映画」に仕上げられているのが新作の特徴だろう。 本国ロシアでも800万人の観客を動員したという大ヒット作だが、ソ連の戦争ものを語る時、例えば日本における戦艦「大和」や「ゼロ戦」(零式艦上戦闘機)など「鉄板モノ」といえる人気アイテムにあたるのが、T-34戦車なのである。