京アニ事件の現場で、高度救急救護車に負傷者を運ぶ救急隊員。車内では医師が治療に当たった(7月18日午後0時15分、京都市伏見区) 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、救護活動などに当たった京都第一赤十字病院(東山区)救急科部長の竹上徹郎医師(49)が、京都新聞社の取材に応じた。現場での活動を振り返り、「最大限のことをしたが、もっとできることがあったのではと考えてしまう」と語った。 市消防局から第一日赤にやけどの重症患者の受け入れ要請が来たのは、発生から約20分後の午前10時52分だった。続いて「10人以上の重症者がいる」と情報が入った。重症患者は1病院で1~2人しか受け入れられない。竹上医師は「広域で対応する事案かもしれない」と考えた。 11時25分、医師の出動要請があり、竹上医師はドクターカーで急