【ドレスデン聯合ニュース】ドイツ東部ドレスデンの民族博物館で1日(現地時間)、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の展示を含む企画展が終了した。ドイツの公共博物館での少女像展示はこれが初めてだった。レオンティーネ・マイヤー・ファン・メンシュ館長は、展示の意図は「反日」ではなく「記憶の文化」だったが、日本から驚くほど強い圧力をかけられたと、聯合ニュースのインタビューで語った。 4月半ばに始まった企画展は戦争や暴力の経験と被害体験の克服をテーマとし、ナチスのユダヤ人虐殺なども取り扱った。 少女像は移動式と青銅製の2体が展示された。企画展開幕にあたっての記者会見の前日、ドイツにある日本大使館の文化担当公使は少女像の撤去を要請する書簡を博物館に送ってきた。続いて、少女像撤去を求める電子メールが1日100通以上殺到した。日本や米国、ドイツ国籍だという人たちからのメールだった。 スタッフに
1日、ソウルのプルン歴史アカデミーで開かれた『誰のための和解なのか』翻訳出版記念講演会で入国が禁止された著者、鄭栄桓氏がライブ動画で講演会に参加している。発言しているのは『帝国の慰安婦』著者の朴裕河氏=チェ・サング世界同胞連帯事務局長提供 雨脚が激しくなるなか、多くの人が集まった。1日午後6時、「誰のための和解なのかー『帝国の慰安婦』の反歴史性」(イム・ギョンファ訳/青い歴史)の翻訳出版記念講演会が開かれたソウル鍾路区・社稷路の「青い歴史」アカデミーは、収容制限を超えた50人の聴衆でいっぱいになった。 ある参加者が語ったように、最初から"異常な講演会"であった。講演会の主人公である「誰のための和解なのか」の著者で明治学院大准教授の鄭栄桓(チョンヨンファン)氏(36)の姿はこの場になかった。在日同胞3世の鄭氏は、今回の講演会のため入国申告書を提出したが「不許可」にされた。国籍表記欄の「朝鮮籍
旧日本軍慰安婦被害者が自発的な売春婦という論文を書いたハーバード大ロースクールのマーク・ラムザイヤー教授が日本政府との友好的な関係を認めた。しかしこの関係が「論文に影響を及ぼすことはなかった」と主張した。 ハーバード大校内新聞「ハーバード・クリムゾン」は5日(現地時間)、ラムザイヤー教授にインタビューしたところ、日本政府と関係があるという事実は否定しなかった、と伝えた。ラムザイヤー教授は日本政府との関係を否認するかという趣旨の質問に対し、「いま私がなぜそうしなければいけないのか」と反問した。インタビュー後、ラムザイヤー教授はハーバード・クリムゾンにメールを送り、「日本政府との関係は論文に影響を全く及ぼしていない」と主張した。 ラムザイヤー教授はハーバード大ロースクールでの公式肩書が「三菱日本法学教授」だ。2018年には日本政府の勲章「旭日章」を受けている。産経新聞の英語ニュース・オピニオン
新型コロナウイルス対策政府・与野党連絡協議会に臨む立憲民主党・泉健太政調会長=8日午後、国会内(春名中撮影) 韓国の元慰安婦らへの損害賠償支払いを日本政府に命じた8日のソウル中央地裁判決について、野党各党も同日、国会内で記者団の取材に対し、判決への批判と懸念を相次ぎ表明した。 立憲民主党の泉健太政調会長は「全く受け入れられない」と強調。慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した平成27年の日韓合意をあげ、「日韓両政府が努力をしてたどり着いた合意の原則を崩し、日韓関係の悪化につながる判断(判決)は承服しかねる」と語った。 日本維新の会の浅田均政調会長は「(昭和40年の)日韓請求権協定で決着済み。(元慰安婦らが)訴えるべき相手は韓国政府だ」と一蹴した。国民民主党の舟山康江政調会長も「受け入れられない。過去の合意に反し、良好な二国間関係をつくる上でも非常にマイナス」と批判した。 一方、共
<支援者の寄付金を不正に流用してきた──だけではない。いま韓国で、正義連(前身は挺対協)が内紛と不正運営疑惑に揺れている。衝撃の暴露があぶり出す神聖化された組織の深い闇とは> 慰安婦問題は、今も日韓の重要外交課題の1つだ。その解決のために両政府が試みた数々の政策に対して強大な影響力を行使してきた韓国の慰安婦支援団体が最近、内紛と不正運営疑惑に揺れている。 事の発端は元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)による突然の告発だった。自分を含む元慰安婦たちを支援してきた「日本軍性奴隷問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)による寄付金の使途が著しく不透明で、かつ自らはその恩恵を受けていないと、団体のトップだった尹美香(ユン・ミヒャン)に反旗を翻したのだ。 この暴露を契機に正義連の不正疑惑が次々と明らかになっている。 数百万円相当の寄付金を1日でレストランでの飲食に使ったと過度に粉飾して帳簿に記載/「元慰安
本連載では臼杵氏から見た、なぜ慰安婦問題が歪んでしまったのか、その真実について回想してもらう。そして挺対協とはどのような組織だったのかを、当事者として批評してもらおうと考えている。(連載回6目/#1から続む/前回から読む) 挺対協による「アジア女性基金潰し」 1997年、アジア女性基金は金田きみ子さんを含む7人の元慰安婦に償い金を渡しました。最初に受け取った7人を挺対協は「日本の汚い金を受け取った」と苛め抜きました。 アジア女性基金からは「償い金」として200万円、そして国費から「医療・福祉支援事業」として300万円、計500万円が元慰安婦に支給されました。 「医療・福祉支援事業」としての300万円は事実上、日本政府が責任を認めたお金だったと言っても良いでしょう。しかし、挺対協は国民募金から払われた「償い金」の200万円だけを俎上に上げ、「アジア女性基金は、日本政府の責任を曖昧にし、責任を
韓国の元慰安婦の支援団体がソウル市内で運営する施設の責任者が、自宅で死亡しているのが見つかりました。団体は寄付金の使いみちが不透明だなどと指摘され、この施設などが先月、検察の捜索を受けていて、警察は自殺した可能性があるとみて調べています。 外部から侵入された形跡など、事件性をうかがわせるものはないということで、警察は自殺した可能性があるとみて調べています。 支援団体をめぐっては、元慰安婦の91歳の女性が、運営に問題があると批判したのをきっかけに、韓国メディアから寄付金の使いみちが不透明だなどと指摘され、検察が横領などの疑いがあるとする告発を受けて捜査を進めています。 ソウル市内の施設は先月、団体の事務所とともに検察の捜索を受けていて、通信社の連合ニュースは、遺体で見つかった責任者の女性が周囲に対し、「捜査を受けてつらい」と話していたと伝えています。 長年団体を率いてきた前の理事長で、国会議
尹議員が記者会見を行ったのは新国会が始まる1日前(5月29日)。11日ぶりに姿を現した尹氏は40分近く、用意してきた原稿を読み上げ、質疑応答を行った。しかし、疑惑解消にはほど遠い内容となった。「ようは、やましいことはしていない、国会議員は辞退しないという2つを言いたかったがために出てきた」(政治評論家)と皮肉られる始末。しかも会見の場所は国会疎通館だった。中道系韓国紙記者は苦笑する。 「まだ国会議員でもないのに国会で記者会見を行い、与党議員が記者会見の質疑応答では割って出た。これだけでも異常な光景。与党が尹議員を死守する姿勢が鮮明となった」 尹美香・正義連前理事長の記者会見について報じる韓国各紙=30日、ソウル ©共同通信社 「(李ハルモニは)認知症だ」 韓国では連日報道されるなど世論の関心は高く、70%が「尹氏は国会議員を辞退すべき」と回答した世論調査結果(世論調査会社「リアルメーター」
「慰安婦を利用した。私を裏切って、国民を裏切って、全世界の人々を裏切ってだました」 こう挺対協(現・「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」)の不実について告発した元慰安婦李容洙(イ・ヨンス)氏の記者会見によって韓国社会は大揺れに揺れている。 韓国メディアでは連日、挺対協と、元代表で先の韓国総選挙で国会議員となった尹美香(ユン・ミヒャン)氏の疑惑が報じられた。この内部分裂が意味するところは、慰安婦問題が“偽物の人権”を掲げる団体に長らく支配されていたということだ。 挺対協の罪は大きい。時にウソの理屈を振りかざし韓国人の中にある反日感情を刺激し、不条理な発言を繰り返すことで日本人の中に“嫌韓”という意識を根付かせた。 はたして挺対協とはいかなる組織なのか。 彼女らの実態をよく知る日本人がいる。 その女性の名前は臼杵敬子氏という。ライターとして女性問題に関心を深く持っていた臼杵氏の人生は
元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんの告発記者会見で触発されたように、正義記憶連帯と前理事長・尹美香(ユン・ミヒャン)氏を巡る各種疑惑が、連日、韓国メディアを席巻している。そして、事態はとうとうクライマックスに達したようだ。 尹美香氏に対する市民団体からの告発を受け付けた検察は、事件を警察に渡す代わりに直接捜査する方針を固める一方、保守野党の未来統合党と未来韓国党は、真相究明のためのタスクフォース作りを進めている。 尹氏擁護だった与党も「様子見」に こうした動きを受け、尹氏に対する疑惑提起に対して「親日・積弊勢力の最後の攻勢」と主張し、尹氏を積極的に擁護してきた与党「共に民主党」の雰囲気も、先週末を境に急変している。 民主党内の最有力次期大統領候補の李洛淵(イ・ナギョン)元首相が、「(尹氏の疑惑を)厳重に受け止めている」「党と相談してみる」と発言したのを皮切りに、与党内では、先日の選挙で当選
北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表 2019年2月1日、ソウルの日本大使館前で盟友の金学順さんの葬儀の日、メディアに囲まれる李容洙さん(撮影・北原みのり) 2019年8月14日1400回目の水曜デモ。多くの女性が亡くなっていくなか、記憶の継承、若者へ女性たちの声を伝えることが「慰安婦」運動の中心になっている(撮影・北原みのり) 作家・北原みのり氏の連載「おんなの話はありがたい」。今回は、連日のように報道されている「慰安婦」関連のニュースについて。北原氏は、日韓でともにこの嵐を乗り越えたいといいます。 【写真】ソウルの日本大使館前の少女像と李容洙さん * * * 韓国では今、連日のように「慰安婦」関連のニュースが報道されている。きっかけは今月7日の元「慰安婦」、李容洙さん(91)の記者会見だった。 李容洙さん
※取材は著者と現地記者による特別取材班で行いました。 「尹美香は慰安婦に謝罪しなさい! 国会議員を辞めて、韓国民に謝罪しなさい!」 【画像】水曜集会に反対するデモの現場写真 5月13日水曜日、ソウル旧日本大使館前は異様な熱気に包まれていた。慰安婦問題で日本政府を糾弾するために行われてきた水曜集会、だがこの日、厳しい声を浴びせられていたのは主催者である「挺対協(正義記憶連帯)」であり、韓国総選挙で議員当選した「前代表・尹美香(ユン・ミヒャン)氏」だった。 韓国メディアでは彼女らの疑惑が次々と報じられ、“第2の曺国(前法務長官)事件”と呼ばれるようになっていた。 「正義記憶連帯の李娜栄(イ・ナヨン)理事長に問う! 誰が慰安婦問題の障害であり、妨害勢力なのか明らかにしなさい。慰安婦が水曜集会を止めろと言ったなら、止めなければならない!」 次々と上げられる糾弾の声――。挺対協に対抗するかのように、
今月7日、旧日本軍慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(以下、正義連)の寄付金が被害者のために使われていないと透明性問題を提起した後、メディアへの露出を控えてきた慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が6日ぶりに口を開いた。李さんは13日、大邱(テグ)で応じた月刊中央とのインタビューで「私は言うべきことは言ったし、もうこれ以上利用されることはない」と話した。 李さんは、与党系「共に市民党」に当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏(元「韓国挺身隊問題対策協議会(以下、挺対協)」代表、元「正義連」理事長)については「今からでもありのままを話すことが正しい。良心もない」と話した。 李さんは前回の記者会見で、2015年12月28日の慰安婦合意前に日本が10億円を拠出することを決めた事実を尹氏が事前に知っていたと主張した。尹氏は翌日、これについて「おばあさ
韓国の元慰安婦の女性が、28年前の1992年から毎週、ソウルの日本大使館の周辺で開かれている日本政府への抗議集会について、参加する学生たちに隣国への憎しみを植えつけているとして、今後開催しないよう求め、みずからも参加しない意向を示しました。慰安婦問題の当事者が支援活動を批判するのは異例で、波紋を広げそうです。 韓国の首都ソウルにある日本大使館の周辺では、28年前から毎週水曜日に、日本政府に謝罪と賠償を求める抗議集会が開かれていて、主催する支援団体は、2011年に1000回目の集会を記念して慰安婦問題を象徴する少女像の設置を強行したことで知られています。 この団体と長年行動を共にしてきた元慰安婦のイ・ヨンス(李容洙)さん(91)は、7日、抗議集会について、隣国への憎しみを植えつけているとして、今後開催しないよう求め、みずからも参加しない意向を示しました。 さらにイさんは、▽この団体が学生たち
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