山本太郎代表も掲げる「反緊縮」の正体とリスク 財源確保は税金と国債のどちらによるべきか? 野党や保守系で錯綜する議論の結論は 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 立憲民主党と国民民主党の合流が難航していると報じられています。両党の対立はどちらかというと合併時・合併後の党の体制によると思われるので、話し合いによる解決が可能だと思われるのですが、実は「野党共闘」の最大の波乱要因は、議員でないとはいえ、カリスマ的人気を持つ山本太郎代表が、「『消費税ゼロ』で日本は甦る! れいわ新選組・山本太郎が考えていること」と題する論考を雑誌に寄稿し(文春オンライン)、高らかに「反緊縮」「消費税廃止」を掲げる「れいわ新選組」との協力関係であると思います。 この「反緊縮」は、野党側のみならず保守系でも主張する人は多いものの、正直いって議論が錯綜(さくそう)している状況かと思いますので、私の考える「反緊縮」の位