クラウドを支える基盤技術の1つ「仮想化技術」は日々進歩し、新しい技術が導入されています。なかでも近年、注目を集めているのが「コンテナ」です。ITシステムの効率化を目指して導入する企業も増えてきましたが、実際にコンテナはどのような技術でどのようにシステムを効率化できるのでしょうか。 コンテナが登場した背景 従来では1台の物理マシン上には1つのOSが起動し、そのOS上でさまざまなアプリケーションが利用されていました。これに対して、仮想化環境では、物理マシン上で「ハイパーバイザー」や「ホストOS」、「仮想化ソフト」を起動させることで、1つの物理マシン上で複数の「ゲストOS」を起動することができます。 仮想化は、ITシステムの開発面や運用面の変化へ対応する解決手段として広く普及しました。複数のOS環境とアプリケーションを1つのファイルとして取り扱え、「仮想マシン(VM)」を簡単に移動できる可搬性の