全世界に対する渡航警戒レベルを最高の「レベル4」に引き上げた。外国に滞在する米国人には、航空機の手配など速やかな帰国手段の確保を促した。「もし外国に渡れば旅行計画に狂いが生じ、無期限で米国外にとどまらざるを得なくなる可能性がある」と警鐘を鳴らした。 世界各国で新型コロナの感染者が増えるなか、国務省は「多くの国が出入国を制限したり感染者を強制隔離したりしている」と、往来や行動を制限する動きが相次いでいる実態を指摘した。航空会社や船会社は運航をやめたり減便したりしている。いま国外に滞在すれば、希望した時期に円滑に帰国できない可能性がある。 米国でも外国への出張や旅行を中止する人が増えている。国務省の勧告を受けて渡航を控える動きが広がれば、航空会社や観光業への打撃が一段と広がりそうだ。日本の法務省によると、米国人の日本入国者は2019年で約160万人と全体の6%を占めた。米商務省によると、米国人