自民党が過半数を大幅に上回るという予想が現実化するならば、「勝ちは勝ち」「負けは負け」という単純な話にされてしまい、当面の諸問題が整理されてしまいそうだ。もはや『安倍信認選挙』となった状況で、信認することが何を意味するかの確認をしてみたい。 第一 森・加計の禊 まず、「加計・森友の禊は済んだ」ということになる。その責任追及をしていた野党は支持されなかったとの「民意」は、この問題をもう追及する必要なしと「解釈」され、これまで行われてきたことを問題とすることが難しくなるだろう。 民間企業ではコンプライアンスや利益相反問題への取り組みが進んできたのに、政権周辺は除外されているようで、悪い見本を見せつけられた。しかし、それらもすべて不問となるのだ。 Photo by Chairman of the Joint Chiefs of Staff (CC BY 2.0) 同時に、最高裁判事の国民審査でも