ふと目に止まったので、久しぶりに本屋にフラリと立ち寄った。 そしたら、超危なかった。 目の前に並んでる本、どれもこれもが、あまりにも面白そうなのだ。 「うわー読んでみたい! いやいや、家に積読いっぱいあるじゃん。あれ処理してから」 「でもこれ読みたい! や、まずは本屋全体を回ってから」 「読みたい本が死ぬほどある! タイトル覚えきれない! でも本屋で表紙を写メするのもいかんし……」 「買うしかないのか!」 「でも、あれ買ったらこれも、これ買ったらそれも!」 みたいな感じで、心を鷲掴みにされて揺さぶられまくった。 これ以上は危ないと思って、ほうほうのていで本屋から出てきた。 本のタイトルと帯の煽り文が、絶妙すぎるのだ。 恐らく、長らく「出版不況」と言われているもののせいで、出版社側が、タイトルや帯のつけかたのノウハウを、異常なほど身につけてしまったのだろう。 結果として、ピンポイントでジャス