健康増進のため“玄米食を試してみよう”とお考えの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。しかし、いざ玄米食について調べると、「玄米は体にいい」という論と、「玄米は体に悪い」という論に出くわします。 なぜこのように、両極端な論が展開されているのか。そのカギを握るのは、玄米に含まれる“フィチン酸”という物質です。 玄米の胚芽や表皮にはフィチン酸が含まれており、強い“キレート作用”(金属イオンを結合する作用)により体内のミネラルを結合して排泄してしまう……これが「玄米は体に悪い」とする論の、論拠となっています。つまり玄米を食べると、“ミネラル欠乏”に陥るということのようです。 最近ではウェブのニュースサイトでも、玄米のフィチン酸によるミネラル排出について言及する記事も見られます。また、フィチン酸の効果を弱めるため、発芽玄米を推奨する記事もあるようです。これらの「玄米は体に悪い」とする論が正しいの