群馬文化協会発行の上毛かるたの代表的な札。読み札を暗記し、絵札の図柄を記憶している県民は多い 群馬県の郷土かるた「上毛かるた」が今春、県内の小学校の教材になる。かるたは戦後間もない1947年に発行され、63年たつが、いまだに県民に親しまれている。題材をもとに副読本をつくり、郷土について学んでもらおうというユニークな取り組みだ。 県民に「どこの生まれ?」と尋ねると、「ツルの右の羽のところ」「ツルの口のあたり」などと答える。上毛かるたの「つる舞う形の群馬県」という読み札とともに、ツルが県上空を羽ばたく姿の絵札が頭に浮かぶようだ。 吾妻峡や草津温泉、赤城山といった名勝や名所、新田義貞など歴史上の人物、八木節を代表とする文化芸能、生糸やネギ、コンニャク、織物など名産や産業が44枚のかるたによまれている。 そんな「群馬の魅力がいっぱい詰まった郷土の宝」(県文化振興課)が4月、小学4年の教材に