新型コロナウイルス感染拡大の影響で一年延期となった東京五輪・パラリンピック。豊田市は愛知県の聖火リレーの終着点にもなっているが、実は同市足助地区にある神社「足助八幡宮」も一九六四年に開催された前回の東京大会で、ゆかりの品が競技プログラムの表紙を飾っていたという。現地で調査してみた。 (小野開栄) 足助八幡宮は、足腰の健康に御利益がある神社で、毎年春の「足健康祭(足まつり)」では、陸上競技やラグビー、野球など足腰を鍛える必要がある競技の選手を招待。氏子らが手作りした「大わらじ」を神前に奉納して無病息災を祈る。そもそも、足助という地名からして、三河湾から信州・飯田へ塩を運ぶ街道沿い...